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第百三十八話 銀河帝国・自由惑星同盟連合軍vs新生・自由惑星同盟―第四次ティアマト会戦 その2
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れば、あの手を使うしかないか。そうティアナが観念の眼を閉じかけたその時だった。

 驟雨のような攻撃が敵戦艦を粉砕し、次いで襲いかかってくる敵を撃砕したのである。

「誰・・・・!?」

 茫然とするティアナの前を突進するようにして艦隊が飛翔し、前面に展開した。その総数は優に1万隻を越える。その中で見覚えのある旗印をみつけた。忘れようとも忘れられない、忘れたこともない紋様だ。

「まさか・・・まさか・・・・!!」
『お前の戦術も随分と落ちたものだ。不退転の決意と闘志こそがお前の信条だったはずだが?』

 ヘテロクロミアの青年提督の姿がスクリーンに映し出されていた。ティアナの拳が震えている。

「ロ・・・ロ・・・・ロ・・・・」
『どうした?』
「ロイエンタール!!」
『なんだその顔は。俺が一足先にヴァルハラに逝っているとでも思ったか?』

 ロイエンタールは皮肉そうに顔をゆがめると、今度は別の相手を呼び出した。

『ローエングラム公、遅くなりましたが、麾下残余の勢力を統率し、只今到着いたしました』

 ロイエンタールはティアナをしり目にラインハルトに通信を送った。

『よく来た。ロイエンタール、このままフロイレイン・ティアナの前面に展開し、支えられるか?」
『御意』
『フロイレイン・ティアナ、卿は何をしている?卿がフロイレイン・フィオーナの剣となり、親友を守り切ると誓ったのではなかったのか?』
「もちろん!!!」

 ティアナはほとばしるように叫ぶと、麾下全軍に通信を解放した。

「ロイエンタールが生きて戻ってきたわ!!援軍がやってきたなら、他の提督たちも生きているはずよ!!皆気合いを入れろ!!ロイエンタール艦隊と共同戦線を張って、敵を押し返すわよ!!」
『おおっ!!』

 大歓声が沸き起こり、ティアナの身体に再びオーラが宿った。

「全軍突撃!!!」
「小癪なまねを!!」

 アンジェは中央にあって全軍突撃を指令したが、そこに突如襲い掛かってきた艦艇がある。まさにピンポイントワープであり、1万を超える艦隊がアンジェの旗艦のすぐ横に出現したのである。

「ワープ!?」

 グリーンの艦艇は自由惑星同盟のものだった。

「まさか・・・ティファニー!?」
「主砲斉射!!」

 指揮棒を振りぬきながらティファニーが叫んだ。おびただしい驟雨が銀河を切り裂いてアンジェの旗艦及び彼女の護衛艦隊を打ち抜きはじめた。

「何をしている・・・裏切り者!!」
「私は私の成すべきことをしに、ここにやってきただけ・・・・!!」

 ティファニーは必死の形相でアンジェの艦隊に肉薄した。

「小癪な、反転して迎撃(カウンター)をくらわしてやれ!!」

 アンジェの号令一下、ま
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