第76話
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ィルに帰属する事を決めたクロイツェン州の領土と違ってレグラムだけ帰属を拒否したから、当然メンフィルから様々な復興の支援が受けている他のクロイツェン州の領土と違って復興は遅れているのよ。その事に対する不満もそうだけど、配給されている食糧も保存食だから、当然ずっと同じ味の食べ物を食べ続ける事で不満も発生するわ。そういった様々な小さな不満が膨れ上がって、そこにレグラムを今の状況に陥らせた政府への怒りやエレボニア皇家に対する不満に加えてそんなエレボニア皇家の為にレグラムがメンフィルの領土に帰属する事を固く拒否し続けている”光の剣匠”に対する不満が重なったことで、ついに領民達の口から”光の剣匠”に対する直接的な不満やエレボニア皇家への忠誠心に対する非難の言葉が次々と出てきたそうなのよ。」
「そ………ん……な……………………」
「………ッ!」
「ラウラ………ユーシス…………」
レンの説明を聞いたラウラは愕然とし、レンの説明を聞いてアルゼイド子爵が領民達に不満を抱かれることになった原因は臨時とはいえクロイツェン統括領主も務めていた自分にもある事に気づいていたユーシスは辛そうな表情で唇を噛み締め、二人の様子をガイウスは心配そうな表情で見つめた。
「その…………もしかして、子爵閣下の領民の方々の為に自ら”狩り”に出ていた理由は領民達が保存食続きの状況に嫌気がさしている事を知って新鮮な食材を食べてもらうことで、領民の方々の不満を少しでも和らげる為ですか?」
「状況を考えると恐らくその可能性が高いでしょうね。」
ラウラを心配しながら質問したエマの質問にレンは頷いて答えた。
「………もしかして、殲滅天使は”レグラムがいずれそうなるとわかっていたから、ラウラのお父さんがレグラムがメンフィルに帰属する事を拒否した時にあんな事を言ったの?”」
一方フィーは厳しい表情でレンを睨んで問いかけた。
ま、メンフィルの助けがなくても自分達で何とかできるって主張するんだったら、現時点ではそれ以上の追及はしないから頑張ればいいんじゃないの?
「あ……………………」
「確かにギリアスといい勝負――――――いや、下手したらそれ以上に悪辣なそいつならありえそうだな……」
レンのかつての言葉を思い出したアリサは呆けた声を出し、クロウは厳しい表情でレンを睨んだ。
「失礼ね。第一その前にオリビエお兄さんが光の剣匠さんに『自分達の為の最適な判断をしてくれ。』って忠告したにも関わらず、光の剣匠さんはそれでもレグラムのメンフィルの帰属を拒否したし、更にその前にレン自身が『メンフィル(レン達)に調略された貴族達も、領民達の今後の生活を考えた上での領主としてのベストな判断をした』って言ったし、その事に対して光の剣匠さん自身もメンフィルに帰属した領主達の判断を肯定していたで
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