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おっちょこちょいのかよちゃん
40 四種の聖なるアイテム
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で祀られているという者を呼び、分け与えたのです」
「しかし、なぜフローレンスもイマヌエルも直接渡さなかったのであるか?」
「それはあの方々はそれらの道具を渡すのに各々の場所が離れてしまってはすぐには渡せませんし、神社に祀られている私達なら当時は私達のこの世界とこの地球への移動がしやすいと考えられたのです。その為、該当された者達へ『道具』を渡す場所が神社になったのです」
「そういう事か。剣と杯は他の地の者が所有しているのであろうか?」
「はい。剣は厳島の地、広島という所に、杯は東京、今の江戸にございます」
 御穂津姫は言葉を続ける。
「剣、杯、杖、護符。これらはトランプという西洋のかるたのような物に示される四つの紋印から型どったものです。剣はスペード、杯はハート、杖はクラブ、そして護符はダイヤです。平和を司る世界の中でも強力な力を発する物であるゆえに、極秘物として扱われているのです」
「それ故か。決して他の者には言いふらさんと約束する」
「いえ、既にその必要はありません。武力を主とする世界との繋がりが激しさを増し、かつこの世にも及んでいる今、その情報は共有せざるを得ません。今その大きな戦いが始まっているのですから」
「確かにそうであろうな」

 清水市内の高校も授業が再開されていた。三河口は奏子から心配されていた。
「三河口君、無事で良かったね」
「ああ、ありがとう」
「私、あの夜眠れなくて窓見てたら飛行機が飛んでたり爆発があったりして、びっくりしたよ」
「ああ、あの地震みたいな現象から信じられないと思うけど異世界の人間とか日本赤軍が攻めてきてるんだ」
「ええ!?」
 奏子は信じがたい事実に驚いた。
「あの大雨もそいつらが意図的に降らせたんだ。でも、まあ、やっつけたから一応は安心だよ」
「うん」
「そうだ、今日俺が居候してる家に来るかい?従姉もまだいるし」
「うん、そうするよ!」

 かよ子はたまえに大雨の中での戦いを話していた。
「そうだったの!?大変だったね」
「うん、でも皆で何とかやっつけたよ。それで隣の家に住んでたお姉さんが明日清水に帰るから送別会するんだよ。たまちゃんも行く?」
「ごめんね、私今日ピアノのお稽古あるんだ」
「いいよ、いいよ」
 かよ子は送別会が楽しみだった。帰る時、かよ子は大野と杉山、ブー太郎と集合場所を打ち合わせた。
「今日のお姉さんの送別会、私の家の隣の家に集合だよ」
「オーケー!」
「じゃ、後でな、ブー!」
 皆は別れようとした。かよ子はその後、まる子も誘う。
「あ、まるちゃん、明日、隣の住んでるお姉さんが名古屋に帰るんだ。今日、送別会やるんだけど一緒にどうかな?」
「いいねえ〜、行く、行く!ご馳走楽しみだねえ〜」
 まる子は食い意地がはった。
「もう、まる
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