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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
073話 記憶巡り編 学園祭後のお茶会
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? それともたまたまか?」
「分かりませんが、おそらくたまたまでしょうねぇ…」

クウネルも実際分からないことだらけであるみたいで曖昧な言葉しか言っていない。
まぁ、それならそれでいいが、なら。

「それなら、クウネル。もう一つ……ライフメーカーという存在に聞き覚えはあるのだろう? なんでもナギさんが倒そうとしていた奴らしいが」
「ライフメーカーだと!?」

そこで意外にエヴァが叫んで苦々しい顔になっていた。

「エヴァは知っているのか…?」
「あ、ああ…。そいつは私を真祖にした張本人だ」
「えっ!? それが真実ならかなりの年季が入っているお年じゃない!」
「まぁな。アル……詳しく話せ。事と次第によっては私も動かんと行けないしな」
「んー……今は内緒という事でいいでしょうか?」
「くびるぞ……?」

それからエヴァとクウネルのやり合いが続いていたが、やはり言葉では勝てないらしく、悔しそうなになっているエヴァの姿がそこにあった。

「今はまだ、その時ではありません。その時になったらまた…」
「貴様がそこまで言うのであったら…だが、他にも知っていることがあるのだろう? 神楽坂明日菜の件とかな」
「まぁ……それは話しても構いませんが、まずお約束を。アスナさんの前では話さないで下さいね?」

それでクウネルがなにかを語ろうとしていたが、そこでタイミングが悪くネギ君達がやってきたのだ。

「来ました!」
「よく来てくださいましたね。ようこそネギ君、私のお茶会へ…お待ちしていましたよ」

それでネギ君達は礼儀正しく挨拶をしていた。
そして俺達の事も気づいたらしく、

「士郎さん達はもう来ていたんですね」
「ああ。それより他の面々もそのうち来るのかね?」
「あ、はい。僕達は先に来ましたもので」
「そうか。まぁゆっくりすればいいと思う。せっかくのお茶会だからな」
「はい! それよりクウネ……いえ、アルビレオさん!」
「ネギ君!!」

そこでなぜかクウネルが大声をあげた。
何事だと思ったのだが、

「私のことは『クウネル・サンダース』と呼んでほしいと言ったはずです」
「は、はあ……」

かなりくだらない問答だった。
というか一瞬クウネルの背後にチキンのおじさんのスタンドが見えた気がしたのだが、気のせいか?
気のせいという事にしておこう…。
俺もそう何度もあの笑顔を向けられるのは嫌だからな。
それからエヴァがクウネルに対して『なんだ、そのふざけた偽名は?』と問いただしていたが、何度も呼ぶが反応を示さずに、エヴァも観念したのか「クウネル」と呼ぶと、撫で返すかのように「なんでしょう、キティ?」というやり取りをしてまたエヴァが暴走していて、見ていて飽きないなと思う次第であった。



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