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提督はBarにいる。
冬の鍋パ!・その2
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 お次は白菜メインの洋風鍋を。豚肉には塩、胡椒を振って下味を付けて馴染ませておく。白菜は根元の芯の部分を取り除き、鍋の深さに合わせて切り揃えておく。スープの材料を混ぜ合わせて、固形コンソメと塩を溶かしておく。

 白菜を鍋の外側から内側に向けて縦に敷き詰めていく。豚肉とベーコンは白菜の間に挟み込んでいく。スープを注いで強火にかける。

 スープが沸騰してきたら弱火にして蓋をし、20分程かけて白菜が柔らかくなるまで煮込む。

 カマンベールチーズを8等分に切り分けて鍋の中央に置き、そのまま温める。チーズが蕩けてきたら全体に粗挽きの黒胡椒を振れば完成。





「さぁ、お次は『サバの味噌七味鍋』と『豚肉と白菜のチーズ鍋』だ」

 先程同様、俺がカウンターに鍋を並べていくと置かれた端から持っていかれる。

「ほらほら、司令も混ざって下さいよぉ〜♪」

 既にほろ酔い加減の青葉が、グイグイと手を引いてくる。

「わかったわかった、しょうがねぇな……ったくよぉ」

 俺も鍋を持ち、座敷へと向かう。青葉が確保していたテーブルには、木曾、天城、朝風が座っていた。

「よう親父、何飲む?」

「だから親父呼びはよせって、木曾ぉ。お前もカッコカリとはいえ俺の嫁なんだぞ?」

「ハハハ、悪い悪い。でもよ、いきなり俺がしおらしくなって『ア・ナ・タ?』とか言い出したらそれもキモくねぇか?」

「あ〜……否定できん」

「だろ?……んで、何飲む?」

「あ〜、じゃあ蕎麦焼酎の梅湯割りで」

 あいよ、と言って木曾が俺の酒を支度しに席を立つ。その瞬間に朝風がスルリと隣に滑り込んできた。

「ふっふっふ……ようやく会えたわね司令官!」

 その顔はその特徴的なオデコを始め全体的に赤くなっている上に口からは酒臭い息が漏れ出している。コイツ相当酔っぱらってやがるな。

「私はず〜っと聞きたいことがあったのよ!この鎮守府に着任してからずっとよ!?ず〜っと!」

「はぁ。何だよその聞きたい事ってのは?」

「アナタねぇ!何であんなにお嫁さんがいるのに、ケンカもしないで皆仲が良いの!?もうこれは不思議を通り越してミステリーだわ!」

「あ、それは青葉もちょっと気になります!」

 青葉と朝風が両サイドから詰め寄ってくる。

「あ〜……俺の主観というか、推論的な話になるがいいか?」



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