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ソードアート・オンライン 八葉の煌き
八葉の剣聖と閃光の少女
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たらしい。今考えるとすこぶる失礼な事だが、それは明日奈(むこう)も同じだった。だから俺は明日奈にとっての「代わり」を自称している、本物が出てくるまでの「代わり」。中学に上がってからは流石にお互い意識するようになり一度だけ付き合ったことがあったがあまりにも綺麗に破局した。それもいっそ清々しい程に。
オマケにどうやら「本物」と思しき人物までこの世界のほうで現れてきてしまった。そろそろ「代わり」もお役御免かとびくびくする今日この頃である。
だが、言い換えればそれ程に俺と明日奈は近い関係だ。それはアリオスとアスナでも、変わらない。
だから俺はデスゲームが始まったその日、今下で木の上にいる俺を見上げているこの娘と約束した。絶対に二人とも生き残ろう、と。その約束がなかったら挫けていたかも知れない。
だからと言ってこのゲーム最強クラスのプレイヤーにまでなる必要は無かったのかも知れないが。
俺もアスナもこのソードアート・オンライン内で自他共に最強を認めるギルド「血盟騎士団」の副団長を務めている。最初その団長であるヒースクリフと言う男から勧誘を受けたときには俺たちも飛び上がった物だ。それこそなんらかの研究が実ったアルキメデスの如く街を走り抜けた記憶もある。
更に言うと俺達は有名だ。それも知名度で言うならレベル以上にぶっちぎっている。
アスナの場合はやはりその美貌だろう。我が幼馴染ながらコイツは美人だ、それも特上クラスの。オタクばっかりのこの世界でコイツと同等の美人を俺は他に一人も知らない。美人云々以前に女性プレイヤーですら少ないのだから。
俺の場合は…すこし事情があるとしか言い様がない。まあ確かに血盟騎士団副団長と言うだけでも十分に名を轟かせる要素になっているだろうがそれだけでは癪だがこの美人には敵わないのである。
「そろそろ降りなよー!ご飯食べなーい?」
「なんか作ったのかー?」
「うん、だから食べよー!」
少なくとも一つ、コイツと幼馴染で良かったと言うのがこれだった。俺は横からさんざん止めなよと言ってきたのにも関わらず戦闘に一切役に立たない料理の「スキル」を上げていることだ。おかげでこの世界唯一の楽しみと言って過言ではない美味をいつも堪能する事ができる。
言い忘れた事だがこの世界には様々なスキルが存在する。それを育てていく事によって俺達は強くなる。そのスキルの育て方次第では戦闘だけでなく鍛冶屋にだってなる事ができる。もっとも料理はコイツがあげているので俺は戦闘に特化しているが。なのでコイツと決闘《デュエル》する時は必ずハンディをせがまれる。仕方ないのであげているがそれでも100戦95勝。その内5敗は俺がステータス異常があったのを黙って決闘した物だ。なので実質無敗…なのだが、黙っていたのがばれて、それについてマジでぶちぎれたコイツには勝てる気が微塵
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