暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第二部〜雅、結婚騒動〜
EPISODE24『終焉の追走曲』
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ル博士が管制システムを制御していた。
「マリア、これで世界の解剖は止まる。」
ウェル博士はネフィリムを使ってシャトーのシステムを停止させていた。

「馬鹿な!」
キャロルは怒り、チフォージュ・シャトーの核を破壊する。

「っぐ!?」
シャトーは瓦解し、ウェル博士はマリアを突き飛ばして瓦礫の下敷きになる。
「ドクターウェル!…どうして…」
マリアは近づく。
「愛故に…ですよ…」
「何故そこで愛!?」
「マリア、君達が欲しいものはこれだろう?」
ウェル博士は隠し持っていたLiNKERのデータが入ったチップを渡す。
「マリア…僕は今度こそ…英雄になれたかな?」
ウェル博士はそう言い残して息絶える。
「…ああ。最低最悪のな!」
マリアはウェル博士の亡骸にそう言って脱出する。

時を同じくして、S.O.N.G.本部ではキャロルとリンクしているエルフナインが、キャロルのエネルギーのバックファイアを受けて肉体の限界に近づいていた。
「キャロルに…言わないと…」
エルフナインは立ち上がる。
「キャロル…父、イザーク・マールス・ディーンハイムに代わり、命題の答えを言います!」
「パパの命題?」
『キャロル、もっと世界を知りなさい。』
キャロルはイザークから言われた言葉を思い出す。
「その答えは…『赦し』です。」
エルフナインは答える。
「赦しだと?ふざけるな!」
キャロルは思い出を焼却し、翠の獅子機を錬成し、乗り込む。キャロルが燃やした思い出は優しきあの日々。憎しみにキャロルは駆られる。
「それじゃあ、なんのためにパパは!?」
キャロルは嘆く。しかし、次の瞬間キャロルの脳裏には偶然にも残っていた父親(イザーク)の微笑みが過る。
「パパ…邪魔しないでくれ!」
しかし、憎しみに呑み込まれたキャロルは己の唯一の行動理念となっていた父親との日々(もの)さえも焼き消して力に変える。
「ああ…何故オレはここにいる?解らない…だけど…これだけは解る。オレはお前達を破壊する!」
翠の獅子機は咆哮を上げる。
「さて、僕も本領発揮だ!」
雅はディロードライバーを装着し、ディロードのカードをスキャンする。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「また別の姿に!?」
翼は驚く。
「これが僕の、仮面ライダーとしての本当の姿です。それで、このカードに願いを込めて下さい。」
ディロードは事前に渡していた白紙のカードに願いを込めてもらうように言う。
「俺達も、雅君の為に協力しよう!」
弦十郎達も渡されたカードに願いを込める。
「集え、世界の願い!」
ディロードの宣言により、ワールドホープのカードが完成し、ディロードはスキャンする。
【WORLD HOPE-SENK
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