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雲は遠くて
155章 遊ぼう。人生、即、無条件な遊び。つまり、芸術なのだ。
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で。
背景の黒い色も暖かな感じになる。絵のタイトルも『背中で感じる温もり』。
椅子の下に、ぶら下がっているものは、何なのだろう。
これは、パパちゃんに聞いてもわからないだろうな。
いつか、沢木友香(ゆうか)さんに、聞いてみたいなあ。・・・

・・・ そうそう、この自然界は、ほんとに、うまくできているよなあ。
まったく、神様でもいて、そんな超人がこの世界を作ったみたいだよね。
あっそうだ!この前の、『チコちゃんに(しか)られる!』を見よう!・・・

 信也は、NHKの『チコちゃんに叱られる!』の録画を見ることにした。

 番組の内容は、「 1つのスピーカーでいろんな音が同時に出せるのはなぜ? 」
「 耳で 音を バラバラにしているから 」だ。

「さすが チコちゃん、耳のことまで 詳しいとは ear(イヤー)(まい)ったね!」

と詳しく教えてくださるのは、音と聴覚に詳しい電気通信大学の 小池 卓二 教授

「そもそも 音とは、耳が感じる空気の振動のことなんです。
あらゆる音には、固有の振動があって、(すべ)ての音は
1つの波形で表すことができるんです。」

「たとえば、太鼓の音はこのような波形。これを拡大すると、ごらんのように、
1つの波形になっています。
トライアングルは、このような波形。拡大すると、こちらも1つの波形になっています。」

「比べてみると 音の大きさや高さ、つまり音の違いによって、
固有の波形になっていることがわかります。」

「2つ以上の音が 同時に聞こえたとしても、波形にすると 1つになるんです。」

「つまり、同時に聞こえるということは、1つの音になるということなんです。」

 ≪ 同時に聞こえる音 → 1つの波形 = 1つの音 ≫

 「2つ以上の音が、1つの波形になるということは、人の声に限らず、
ピアノなど 楽器が加わっても、1つの波形になるということなのです。」

「楽器の音が重なったオーケストラも、波形にすると1つなのです。
逆に言えば、波形どおりに空気を振動させることができれば、
どれだけ複雑な音も再現できるのです。
それをしているのが、スピーカー。」

「スピーカーが波形どおりに空気を振動させ、我々の耳に、
オーケストラの音を再現させ、伝えているのです。
スピ−カーから出てくるのは、あくまでも1つの波形であらわされる、
いわば1つの音です。」

( 1つの波形 = 1つの音 )

「しかし、私たちの耳は、同時に聞こえる、たくさんの楽器の音や歌声を
聞き分けることができます。
では、なぜ、同時になっている音を聞き分けられるのでしょうか?
それは、人間の耳の中にある有毛細胞が、音をバラバラに分解しているからなので
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