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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
033話 ネギの弟子入りテスト
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たのだろう? それ以降特訓をしていくうちに装填した魔力を割り振っていけば移動速度も距離も自分の思った通りになることに気づいたから今ではなんとか制御できている」
「では……その装填した魔力にさらにその魔剣を投影して使ったらどうなりました?」
「うまいところをついてくるな。それが、とても恐ろしいことがおこった。剣を握った瞬間、同じものを使っている反動で武器は爆発……俺はかなりの重症を負った。なんとか生還したが、それ以降この技法はほぼ素手のみで固定化されてしまった。ま、こうして無事でいるのだから今では俺の失敗談としてエヴァ達には笑いの種にされているな」

ははは、と笑いながら刹那にそれを話したが「どこが笑い話なんですか!?」と詰め寄られたときにはあせった。
そして刹那を落ち着かせながら広場につくとそこにはネギ君を始めアスナやこのか、古菲と後、運動組の明石・和泉・大河内・佐々木の四名が一緒にいた。
刹那はアスナと剣の特訓があるらしくそちらに向かった。
それでなぜ運動組のものも一緒にいるのか聞いてみると佐々木も今度の大会の特訓をしているらしい。うむ、健康的でいいではないか。

「やぁネギ君。修行頑張っているみたいだな」
「あ、士郎さん!」
「士郎老師アルか。ちょうどよかったアル」
「ん?」

話を聞くに俺が以前に茶々丸と一騎打ちをした話をネギ君から聞いたらしくなにか対策はないかということだ。
しかし、あの茶々丸にか…。
今のネギ君の中国拳法の実力がわからないのでまずはそこから聞くことにした。

「それがネギ坊主は反則気味に飲み込みがいいアル。フツーなら様になるまで一ヶ月はかかる技を3時間で覚えてしまうアルよ」
「ほう…それはまた羨ましいことだな」
「それでお願いがアルね。一度ネギ坊主と勝負をしてもらいたいアルよ」
「え!?」
「俺がか? おそらく古菲に比べれば中国拳法の実力は凡人もいいとこで天地の差があるだろう?」
「いや、老師は普段の戦いをしてくれればいいアルよ。茶々丸に一撃を与えるのもあまりにも経験が足らなさ過ぎるから無理アルから」
「そうか…ネギ君はそれでいいか? 一応手加減はするが…」
「は、はい。ぜひ! お願いします!」
「任された」

俺は上着を脱いでネクタイを少し緩めて戦いやすい格好をとりネギ君も心構えをしたのか深呼吸をしている。
さて、どれほど成長しているのか楽しみではあるな…?


◆◇―――――――――◇◆


Side ネギ・スプリングフィールド


さて、どうしようかな? 成り行きで士郎さんと勝負することになったけど、恐らく僕じゃ足元も及ばないだろうな。
でも、きっとそれは茶々丸さんにも言えることだから試験前のいい経験と思えば気も楽にいけるかも……やっぱり無理。

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