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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
023話 修学旅行編 1日目(02) 対、西の刺客
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転倒だからな。それよりこのかは大丈夫だ。ただ眠らされていたらしいからな」
「そ、そうですか……よかったです」

士郎さんは神楽坂さんにお嬢様を預けた後、先ほど貼り付けにした二人を見やった。
途端、士郎さんは双剣を構えた。
見ると気絶している二人は水に飲まれて沈んでいっていた!?

「逃がすか!」

その光景に呆気にとられていたが士郎さんはいち早く疾走して剣を振り下ろした。
だが一足遅かったみたいで剣は地面に当たって辺り一面に金属の音が響き渡った。

「くっ……逃がしたか」
「厄介ね。あの二人以外にも敵はいるようよ、シロウ」
「そうだな。あれは何かはわからないが高等な転移魔法なことは確かだろうからな」

「う、ん……」
「このか!?」

そこでお嬢様が起きたらしく目を開いた。

「ん……あれ? せっちゃん……? ……ウチ…夢見たえ…変なおサルにさらわれて……でも、せっちゃんやネギ君やアスナが助けてくれるんや……」
「よかった……もう大丈夫ですよ、このかお嬢様」
「……よかった―――…せっちゃん、ウチのコト嫌ってる訳やなかったんやなー……」
「えっ…そ、そりゃ私かてこのちゃんと話し……はっ! し、失礼しました! わ、私はこのちゃ……お嬢様をお守りできればそれだけで幸せ……いや、それも影からひっそりとお支えできればそれで……その…あの……御免!!」
「あっ……せっちゃ〜ん!?」

その光景を一歩下がって見ていた士郎とイリヤは、

「うん、まぁ……進展はあって良かったというところか。このかの誤解も解けたみたいだしな」
「そうね。あれならもう後は刹那次第といったところね」

するとアスナが何か思ったのか、

「桜咲さ〜ん! 明日の班行動一緒に回ろうね〜。約束だよ〜!」と、去っていく刹那に言っていたので良き事かなと思った。


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