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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
013話 衛宮士郎の春休み(?)
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たかしら?
それから学園長から私たちに用事があるらしくまたちょうど通りかかった鳴滝姉妹にネギのことを頼んで、その場を後にした。
そして学園長のまたくだらない用事を済ませた後、このかともう一度ネギがなにをしているのか確認してるとなんか弓道場が騒がしいことになってるのでその場にいたネギに話しかけてみた。

「ちょっとネギ?」
「あ、アスナさん」
「アスナだ」
「また会いましたです」
「あ、鳴滝姉妹もまだ一緒にいたのね。それよりこの騒ぎはなに?」
「それはあれだよ、アスナー?」

風香ちゃんの指差したほうを向くとそこにはなぜか袴姿の士郎さんが弓を構えていた。
その目はまるで本当に鷹の目のようで放つ矢も一本どころか八本あった矢がすべて「皆中!」という審判の声とともに歓声が上がるばかり。
このかもやはりその姿になにか目を輝かせていた。

「こんなものでいいだろう。手本にはなったか?」
「はい。衛宮先生のおかげでいい勉強になりました。部のみんなもなんか盛り上がっていますからいい薬です」
「それはよかった。では俺はこれで失礼するよ」
「できたら顧問になってくれませんか?」
「すまんな。これでも忙しい身なのでな……」

なにか大学の部長さんらしい人から顧問に進められていたが断っているようだった。でもほんとすごかったわね? 矢がまるで吸い込まれるように中心に打ち込まれていたから。
それからしばらくしてスーツ姿に着替えた士郎さんが道場から出てきたので話しかけてみた。

「ん? アスナ達か。どうしたんだ?」
「いえ、なんで士郎さんがここにいたのかなって思ったんですけど……」
「……ああ、それか。最近弓の鍛錬を怠っていたから事情を言って一角を使わせてもらっていたのだがどうにも抜け出せなくなってしまってな」
「それより士郎先生すごかったね!矢がばんばん命中していたしねー!」
「はい。すごかったです」

確かに風香ちゃんと史伽ちゃんの言うとおりね。
あれはもうプロの腕ではないかと疑ってしまうほどだったから。だが士郎さんはそれを否定していた。

「はは、俺の弓は、道を説く弓道と呼べるような代物ではない。独自で学んだ自己流だがらあまりほめられたものではない。だが、それでも基本たる射法八節を無視している訳ではない」
「射法八節……?」
「弓道の心構えの基本である足踏み・胴造り・弓構え・弓起し・引分け・会・離れ・残心の八つの工程からそう呼ばれるようになった言葉だよ、ネギ君」
「へぇー……そうなんですか」
「ああ。それより、このか? どうしたボーっとした顔をして? 熱でもあるのか?」
「え゛!?」

急いで見るとこのかの顔が少しずつだが赤くなっていくのがわかる! これは、まずい!?

「し、士郎さん! このかはな
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