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クラディールに憑依しました
好き勝手やったツケが回ってきました
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たんだけど――」


 ……アレは第一層でアスナと別れた後の事だ――迷宮区のセーフティーゾーンで会ったアルゴに、カルマ回復クエストの情報を買いながら――笑顔で毒を盛った。
 薬剤調合スキルで作った毒の成功率が見たくてな、思わず盛ってしまった――反省はしてない。


「アルゴも――『同じ手口で被害にあった事があル』って……涙を流しながら話してくれて」


 ――どうなんだ!? その涙とやらはフェイクか!? それともマジで悔しかったのか?
 レアアイテムっぽいドロップを十五個選ばせてくれてやったじゃねーか、まだ不満だったのかよ。


「他にも睡眠PKをやってる連中に混ざって――小さな女の子に悪戯したとか……」


 ――あぁ、混ざったな、確かに混ざったよ? 全員麻痺させてコリドーで牢獄送りにしてやったし、小さな女の子をからかったりしたな。


「『その子がどうなったのかは――想像にお任せすル』って……きっと酷い事をされて――うぅ……」


 任せるな、そこを想像に任せるなよッ!! そしてアルゴもそこで話を切って想像させるなよッ!! ――狙ったなッ!? 一番想像させちゃ駄目な所だろッ!!


「オレンジプレイヤーになっても直ぐにカルマ回復クエストを受けて――街中で次の獲物を探してるって」
「そりゃ不便だからな!? 転移門が設置されてる街に入れなくなったらどうやって生活するんだよ!? 高い転移結晶を使うかボスの部屋を通らなきゃ階層移動も出来ないんだぞ!?」
「えッ!?」
「――ん?」


 ガタガタとリズベットの肩が震えだした、入り口とは逆の壁に背中を貼り付けてこちらを凝視している――何なんだ?


「――ま、まさか……本物っ!? あんたが……そうなの!?」
「ちょっと待て!?」
「……アスナが気を付けなさいって――アルゴが次に狙われる可能性が高いのは鍛冶スキルが高い――あたしみたいな女だって……うぅ……」
「待ってくれッ!! 誤解だッ!! 一部事実だが真実ではないッ!! 真実じゃないんだッ!! 今から当事者全員を呼ぶからッ!! 直ぐ来てもらうからー!?」


 『マジで助けてくれッ!! 謝りたいから今直ぐ来てくれッ!!』
 ――そのメッセージをアスナ、アルゴ、シリカの三人に送り……俺はみんなからの返信を待った。
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