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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第58話
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〜隠れ里エリン・ロゼのアトリエ〜


「か、”神を殺して神の肉体を手に入れた人間”、ですか……」
「しかも”存在自体が世界の禁忌”なんて、あまりにもスケールの大きい話だねぇ。」
「マジモンのチート存在じゃねぇか、そのセリカって野郎は…………」
「…………なるほどね。確かに”神をも殺した存在”――――――”神殺し”が持つ”神をも超えた力”なら”巨イナル黄昏”すらも冗談抜きで滅ぼせるかもしれないわね。」
「フウ………聖職者の一人としては色々と複雑ですね、その”神殺し”という存在は。…………というか、オリヴァルト殿下達の話によるとその”神殺し”も”影の国”の件で殿下達と協力したとの事ですから当然ケビンやリース君も彼の存在を知っていることになりますから…………やれやれ、今回の件が片付いたらケビンやリース君に彼の事を我々にも秘匿した件についての説明を要求する必要がありそうですね。」
説明を聞き終えたトワは表情を引き攣らせ、アンゼリカとクロウは疲れた表情で呟き、セリーヌは目を細め、トマスは疲れた表情で溜息を吐いた後顔に青筋を立ててケビンとリースを思い浮かべた。

「ちなみに結社の”盟主”を直接殺したのもセリカお兄さんよ♪――――――パパ達の協力があったとはいえ、”盟主”はセリカお兄さんの圧倒的な”力”に”蹂躙”された上で抹殺されたそうよ♪」
「セリカ殿が結社の”盟主”を…………」
「しかも”蹂躙”という事は相当力量の差があったのだろうな、その盟主とやらとセリカ殿の”力の差”は。」
「ハハ、セリカさんならではの説得力だねぇ。」
「フフ、なるほどね…………今の話を聞けばあの盟主(グランドマスター)が討たれた話にも納得したわ…………さすがの盟主(グランドマスター)でも”神殺し”に加えてアリアンロードや”英雄王”達という”複数のあまりにも理不尽過ぎる存在”相手に対抗のしようがなかったのでしょうね…………正直、そんなメンツが相手だと例え”蛇の使徒”が全員揃っていたとしても、確実に私達が敗北したでしょうし。」
「姉さん…………」
セリカが盟主を討ったことを知ったミュラー少佐は真剣な表情を浮かべ、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って呟き、オリヴァルト皇子は苦笑し、寂しげな笑みを浮かべたクロチルダをエマは心配そうな表情で見守っていた。

「そんな”化物という言葉すらも生温い存在”を呼び寄せるなんて、エステルは一体何を考えているのよ…………」
「クスクス、エステルの話だとクロスベルでの仕事が忙しいから、その”手伝い”として普段は暇なセリカお兄さんを呼び寄せたそうよ♪」
「そ、そんなことの為だけにそんなとんでもない存在がゼムリア大陸に来るなんて…………」
「というか、その娘もそうだけどその娘の頼みに応じてゼムリア大陸に来訪する”神殺し”も色
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