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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十七話 決戦に向けて準備です。その2
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飲んでいるようですし――」
『そう・・・・』
「そうそう、そのユリアン・ミンツの話ですが――」
アルフレートはヤン艦隊に勤務するようになってから、ユリアンとしばしば会話するようになった。自分は大尉、ユリアンは軍属としてまだ見習いの立場であるが、同じヤン提督に仕える身として、ほぼ同年代という事もあって、色々話をするようになったのだ。
やはりというか、ユリアンはヤン提督の話題になると目の色の輝きが違った。けれど、その色は時に曇ることがある。なぜかというと、シャロンの名前が出てくる時だ。
シャロン。今回の騒乱の元凶にして自由惑星同盟に巣くっている悪魔。その悪魔を退治しなくてはならないのに――。
カロリーネ皇女殿下は俯いて押し黙ったが、暗い顔を上げた。
『アルフレート、私、とても嫌な予感がするの』
「ええ、僕も同じです」
『このままでは、何かとてもひどいことが起こりそうな気がする。普通の戦いでは考えられないようなもっとずっとひどい何かが――』
「カロリーネ」
アルフレートは、このごろカロリーネ皇女殿下のことをカロリーネと呼ぶようになっていた。
『何?』
「もしも、もしも僕たちの艦隊にまだ一片の理性があれば・・・・そして、万が一の事が起これば・・・その時は――」
『その時は?』
「ヤン提督に帝国軍に味方するように進言するつもりです」
『・・・・できるの!?』
「出来る出来ないではありません。これはやらなくてはならない事なんです。そのためになら、僕の命なんか――」
『軽々しく命を持ち出さないで!!』
激しい口ぶりにアルフレートの口がつぐまれた。
『本当ならば、こんな戦いの前にヤン・ウェンリーとラインハルト・フォン・ローエングラムを和解させたい。できるならそうしたい。だって倒すべき相手が違うもの。けれど、そんなことはテレパシーやそれこそあの人みたいな能力がない限りできない・・・・・』
「・・・・・・・」
『私たちは本当に普通の人なんだって思い知らされるよね、こういう時に』
「・・・・ええ」
『アルフレート』
「はい」
『もう一度、会いたい・・・・』
「今あっているじゃないですか?」
『ううん、もう一度、今度は直に会いたい・・・・・』
ウィトゲンシュティン中将の下から離れて以来、アルフレートとカロリーネ皇女殿下は合っていない。こうして空いた時間に通信ができるのが精いっぱいだ。それは先ほど通信を交わしたファーレンハイト、シュタインメッツとも同様だった。二人とはもっとあっていない。
早く四人で会いたい。アルフレートはそう思った。とりわけ・・・いや、今はやめよう。
「僕もです。・・・・あ」
突如通信が乱れ、カロリーネ皇女殿下の顔が消えた。慌てて通信回路を回復さ
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