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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十七話 決戦に向けて準備です。その2
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何でもやるわよ。何でも」
「どうやらすぐにヴァーミリオン星域に向かう方がいいようだな・・・と言いたいところだが、それは駄目だ」
「何故!?」
「ヴァーミリオン星域に向かうまでここから最大戦速で向かったとしても14日はかかる。それでは間に合わない」
「かといって――」
「フロイレイン・ティアナ。忌憚ない意見を聞かせてほしい。ローエングラム公は、ヴァーミリオンでシャロンとやらに勝つことはできるのか?」
「・・・・負けるわ」
「であれば、我々としては負けた時の手立てを考えなくてはならぬ。そうではないか?」

 ティアナははっとした顔をした。ミッターマイヤーの言う通りだ。シャロンのように瞬間転移できればいいのだが、あいにくこの世界でティアナは転移はできない。仮に転移できたとしても自分一人ではどうしようもない。

「ヴァーミリオン星域から撤退するとすればイゼルローン方面かフェザーン方面だが、おそらくイゼルローン方面になるだろう。我々はそこで待機し、敵の攻勢が激しくなる瞬間に躍り出てローエングラム公をお守りしなくてはならぬ」
「ええ」
「時間がない。フロイレイン・ティアナ、俺と卿とで航路を設定しよう」

 ティアナは全身で後悔していた。あの時の作戦会議上、何故もっと強くラインハルト、イルーナを止めなかったのか。相手はシャロンなのだ。それを、宇宙艦隊決戦ということにこだわりすぎて見失っていた。
 相手はシャロン。勝つためになら何でもする。宇宙艦隊そのものを囮にすることも辞さないのだ。
 
「でも、今ならまだ間に合う・・・いいえ、間に合わせて見せる!!」

 固い決意を胸に、ティアナはミッターマイヤーと作戦会議室に入った。

(フィオ・・・・お願い、無事でいて。そしてラインハルトを守って・・・・!!)

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