第二百話 変人だった
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第二百話 変人だった
ミシェランの成立はフランス革命以降のことです、はじめた人はかつては貴族でしたが随分とでした。
変わった人でした、食事会に人を呼びますと。
「コーヒーを十七杯ってな」
「はい、それがです」
「大変です」
呼ばれた人達がフランスにお話します。
「飲まないと次から呼ばれないですし」
「私達も必死です」
「そうだよな、しかもな」
フランスはさらに言いました。
「メニューがな」
「ワインだけとか白身魚だけとか」
「そうした変わったメニューばかりで」
「私達自身もです」
「呼ばれていいのか」
見れば売れない作家さんとかそうした人達ばかりです。
「どうも貴族が嫌いらしくて」
「そこにこだわりがあるみたいです」
「変わった人なのは確かだな」
フランスはコーヒーを飲みつつ言いました。
ミシェランをはじめた人はこうした随分と変わった人でした、ですが舌については確かな人でした。
第二百話 完
2019・12・20
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