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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第49話
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〜隠れ里エリン・ロゼのアトリエ〜

「な――――――」
「ええっ!?あの娘って確かヘイムダルの夏至祭で起こったテロで乱入して”帝国解放戦線”を圧倒していたメンフィル帝国皇女の…………!」
「何ですって!?という事はアンタがあの”殲滅天使”レン・マーシルン皇女…………!?」
「それ以前に何でアンタが外界から閉ざされているこの隠れ里にいるのよ!?」
「おお……っ!小悪魔属性の仔猫ちゃんとは新鮮で最高じゃないか…………!」
「アンちゃん…………驚く所が間違っているよ…………」
「ったく、こんな状況でもいつも通りの反応をするとか、もはや呆れを通り越して感心に値するかもな、ゼリカのそういう所は…………」
「…………ハハ…………まさかここで”西ゼムリア通商会議”以来の再会になるとはね。確かこの里は特殊な方法でしか出入りできないはずなのに、一体どうやって私達がいる所を探し当てた上、この場に現れる事ができたんだい、レン君?」
レンの登場に仲間達がそれぞれ驚いている中ミュラー少佐は驚きのあまり絶句し、アリサとサラ、セリーヌがそれぞれ信じられない表情で声を上げている中、興奮した様子で声を上げるアンゼリカの様子に脱力したトワとクロウは呆れた表情で呟き、オリヴァルト皇子は呆けた後疲れた表情でレンに問いかけた。

「うふふ、探し当てるもなにも”魔女の眷属(ヘクセンブリード)は今回の戦争限定で、メンフィル帝国と協力関係を結んでいて、その関係でメンフィル帝国の学者や軍の関係者がエリンに滞在している”から、わざわざオリビエお兄さんたちを探すような事はしていないわよ?」
「へ、”魔女の眷属(ヘクセンブリード)は今回の戦争限定で、メンフィル帝国と協力関係を結んでいるって…………!」
「そ、そういえば見慣れない人達が里に随分いる事が気になっていましたが、まさかその方達がメンフィル帝国の…………!?」
「………………………………」
「――――――一体どういう事なのよ、ロゼ!?」
レンが口にした驚愕の答えに仲間達がそれぞれ血相を変えている中エリオットは信じられない表情で声を上げ、エマは不安そうな表情で呟き、クロチルダは複雑そうな表情で黙り込み、セリーヌは厳しい表情でローゼリアに問いかけた。
「…………その小娘は”協力”等と言ったが、事実上この里は妾も含めてメンフィル帝国に隷属しているようなものじゃ…………」
「”隷属”とは人聞きが悪いわね〜。ちゃんとロゼもそうだけど、里の人達にもメンフィル帝国に協力するかしないかの”選択権”は提示した上、奴隷みたいに何らかの作業を強制していないわよ?」
セリーヌの問いかけに対して重々しい様子を纏って答えた後苦々しい表情を浮かべて自分を見つめるローゼリアの言葉に対してレンは呆れた表情で指摘した。

「フン…………里の者
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