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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第49話
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達の半数を”本国”とやらがある異世界に幽閉した上、メンフィル帝国の関係者達にこの里にある知識を根こそぎ吸収させている上、長である妾を”戦場”に駆り出す”契約”を結ばせておきながら、よくもそのような白々しい戯言を口にできるものじゃの。」
「何ですって!?」
「さ、里のみんなの内の半数が異世界――――――メンフィル帝国の本国に…………!?しかもお祖母(ばあ)ちゃんが”戦場”に駆り出される”契約”を交わしたって…………!一体何があったの、お祖母ちゃん!?」
レンの指摘に対して鼻を鳴らして苦々しい表情を浮かべて答えたローゼリアの答えにセリーヌは血相を変えて声を上げ、表情を青褪めさせたエマはローゼリアに問いかけた。

「オリビエお兄さん達はロレントの大使館でパパの代理を務めているパント卿と会談する経緯でアリシア女王達とも面会したわよね?その時にアリシア女王達から内戦の間にメンフィルが要求した1度目と2度目の要求内容は教えてもらっているわよね?」
「は、はい…………それが今の話とどう関係しているんでしょうか…………?」
エマの様子を見て自分達に問いかけたレンの問いかけに対してトワは不安そうな表情で答え
「うふふ、1度目と2度目、そして3度目のメンフィルの要求内容を全て知る事ができたオリビエお兄さんやZ組のみんなは不思議に思わなかったのかしら?――――――”3度目の要求内容には1度目の要求からあった蒼の深淵の身柄引き渡しがなくなっていた事”に。」
「そ、そういえば…………」
「…………確かに今思い返してみると、3度目の要求内容には”蒼の深淵”の件はなくなっていたね。」
「同族を大切にするメンフィル帝国――――――いや、”闇夜の眷属”の”特殊性”を考えるとメンフィル帝国はエリスの拉致やリィンへの脅迫に関わっていたクロチルダさんの事を絶対に許さないと思われるのだが…………」
「!…………まさか、メンフィル帝国は内戦でメンフィル帝国に対して犯した深淵殿の罪を許す代わりに、この里に協力関係を結ばせたのでしょうか?」
レンの指摘に対して心当たりがあるマキアスは不安そうな表情を浮かべて呟き、フィーとガイウスはクロチルダに視線を向けて複雑そうな表情で呟き、事情を悟ったアルゼイド子爵は真剣な表情で自身の推測をレンに問いかけた。

「そうじゃ…………その小娘――――――いや、メンフィル帝国はどのような手段を使ったのかわからぬが外界から閉ざされているこの里の場所を把握した上、結界まで破り、その小娘が軍を引き連れてこの里に押し入り…………内戦で犯したそこの放蕩娘の重罪やメンフィル帝国が執行する予定である放蕩娘の処罰内容を妾に説明し、放蕩娘が犯したメンフィル帝国に対する罪を許して欲しければ、今回の戦争に協力する事を突き付けたのじゃ…………」
「…………ちなみに
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