暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱してないシンフォギア〜装者達のサマーバケーション〜
それぞれの同棲生活〜翔ひびの場合〜
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。あの人こういうの好きだからなぁ……。多分、その肉球とか手作りだよ」
「にゃんと!?」
「……響、今、なんと?」
 つい口を出た言葉に、響ははにかんだ。
「いやー、猫の格好してるからつい……」
「……あ〜、もうっ!いちいち可愛過ぎるんだよ!本当なら今すぐにでも抱き締めて、撫で回して、思いっきり可愛がりたいッ!」

 いつになく食い付いている翔に、響は驚きながらも、ちょっと楽しくなってきていた。
 普段はクールな翔が、ここまで素直に、それも長時間悶えている姿は貴重なのだ。
「じゃあ、ご飯食べたらでいいかな?」
「そう……だな。冷めたらもったいないし、夕飯終わってから……な?」
「うんうん。わたし、もうお腹ペコペコだもん!」
 響は猫コス一式を一度外して、翔と共にリビングへと戻って行った。

 この後、二人は食卓で共に笑い合う。翔の料理に舌づつみを打つ響の表情は、今日も満面の笑みであった。
 それから食器を片付け、風呂で一日の疲れを流した二人は寝間着に着替え、響は再び猫耳を付ける。
 恥ずかしがっていた先程までとは違い、今は楽しそうにポーズを取っている。
「というわけで、この立花響、全力で翔くんの日頃の疲れを癒してみせます……にゃんっ♪」
「既に目の保養として十二分の効果を発揮してるんだけどここに聴覚と触覚が加わるとか、果たして俺は大丈夫なんだろうか……」
 これ、可愛過ぎて逆に身がもたないのでは?などと考えながら、翔はソファーの上でゴロゴロしながらこちらを見つめるネコ響を、思いっきり可愛がる事を決めるのだった。
 
 
 
 その夜、翔と響はいつものように同じベッドで静かに寝息を立てていた。
 ただ、いつもと違うのは、いつもなら背中か首元に回されている手を包んだ肉球が、翔の頬を包んでいる事だった。
 今夜の翔は、いつもよりもリラックスした顔で眠りについている。
 一方、響もまた、満面の笑みで眠りについていた。
 たまには、猫もいいかもしれない。女性職員に礼を言いに来た二人は、そう語っていたという。
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