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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
バーンの抜け道
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。ヤツの邪魔にならぬ様にな…」
無邪気なハツキの質問は、ノルドの心に悲しみを思い出させてしまった。

「ご、ごめんなさい…私…」
「な〜に…気にする事は無い…もう慣れたのでな…」
それでも悲しそうに俯くノルド…

「しかし変な世界だな此処は!僕の居た世界では、エルフも、ホビットも、人間も…みんな仲良く暮らしているのに!僕になんか、人間の奥さん以外に、エルフとホビットの愛人が居るからね!みんな仲良くやっているからね!」
悲しそうなノルドを、励ますかの様に明るく自分の世界の事を話すリュカ…が、内容が…

「何で結婚してるのに、愛人が居るんだよ!」
「バカだなぁウルフ君は!結婚したから愛人が出来たんだろ!結婚してなかったら、みんな恋人だよ!」
「そう言う事じゃねーよ!」
「お前さんは別の世界から来たのかな!?」
「そーなんッスよぉ…向こうで楽しくやってたのに、いきなりこの世界へ放り出されちゃって………あ〜…ビアンカに逢いてぇ〜!!」
「そうか…戻れると良いな…」


洞窟内の変哲もない岩壁の前にやって来ると、ノルドはアルル達の方へ振り返りにこやかに話し出す。
「此処の岩壁を崩せば『バーンの抜け道』だ!ちょっと待ってなさい!」
そう言うとノルドは、岩壁に向けて肩からタックルを行った!

(ドン!…ドン!!……ドガーン!!!)
「さぁ…遠慮せずに通りなさい。洞窟を出て、南に行くと『バハラタ』だ」
「あ、ありがとうございます!」
アルル達はノルドに深々と頭を下げ、バーンの抜け道へと進んで行く。
新たな土地…新たな冒険を思い、洞窟を突き進む…




<バハラタ地方>

洞窟を抜け平原を歩いていると、アントベアや腐った死体・メタルスライムなど…これまでに戦った事のないモンスターが襲いかかって来る!
しかしピラミッドでの度重なる戦闘が、アルル達を大幅に強くした!
ウルフの『ベギラマ』や『メラミ』で敵を弱らせ、ハツキの『ルカナン』で防御力を落とし、アルルとエコナが連携してトドメを刺す!
………因みにリュカは歌っている!
曲目は『Beauty & Stupid』

もはや誰もリュカに突っ込みを入れない。
言うだけ無駄な事は分かっているから…
そんな時だ、不思議な事件が起こったのは…

気持ちよさそうに歌うリュカの後頭部目掛け、天から『愚か者はお前だ!』と言わんばかりに腕輪が落ちてきた!!
(ゴツ!!)
「いってぇぇぇぇ!!何だ!?いったい何だ??」
涙目になりながら頭を押さえるリュカ…
ハツキは落ちてきた腕輪を拾い、不思議そうに空を見上げる。

「大丈夫ですか!?何処から落ちて来たんでしょうね?とても綺麗な腕輪…」
「ほんまや!綺麗な腕輪やね!天からの思し召しかなぁ?」
「ずい
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