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新ヘタリア学園
第八十七話  弱まった

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第八十七話  弱まった
 台風が即位の儀の日に東京に迫っていました、その状況にスウェーデンもどうにもというお顔になっています。
「こんな日に災難だ」
「全くだね」
 スウェーデンの上司の上司の人も困ったお顔になっています。
「折角の晴れの日にね」
「嵐とは」
「何かと嫌になるね」
「そですだ」
 スウェーデンは上司の上司の人に答えました。
「それで俺も言いますだ」
「うん、せめて台風が弱まって」 
 そしてというのです。
「温帯低気圧になってくれれば」
「いいけれどね」
「そうなって欲しいだ」
 こう思っているのはスウェーデンだけではありません。
 フィンランドもこう言います。
「よりによってですね」
「おめもそう思うだな」
「はい、僕達がこう思う位ですから」
「日本は余計だな」
 スウェーデンはフィンランドにも応えました、悪天候の中で。


第八十七話   完


                2019・10・25

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