暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0011話
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「さて、これから射撃訓練を行って貰う訳だが、この中で実際に銃を撃った事のある奴はいるか?」

 士官学校に入学してから1週間。座学やらオリエンテーションやら身体測定やらで忙しかったのも一段落し、ようやく本格的にパイロットコースらしい訓練風景になってきた。
 現在は、教官の言ってる通り射撃訓練。
 クラスの連中を見る限り、何人か銃を撃った経験者はいるみたいだ。
 俺? 俺はもちろん経験無しの方だ。幼年学校では射撃訓練なんてなかったし、前世は平和的な日本人だ。
 ……あ、でもよく考えてみれば、リョウトを吸収した時に纏めて吸収した奴らは多分銃を持っていた筈だ。そう考えると初めての能力吸収できつかったとは言え、勿体ない事をしてしまった。

「ふむ、殆どいないか。じゃあまずは手本だな」

 頷いた教官が、皆の前に出て説明を始める。
 要約するとこんな感じだ。

1:相手にさらす面積をなるべく小さくする為左足を前にだし右足を後ろに引き、半身にする。
2:銃のグリップは小指から中指までで握り、人差し指は引き金の下に。
3:グリップをしっかりと握ったのを確認したら、その銃で遠くのものを指さすように腕を伸ばす。
4:左手で銃を支えて、右手を包み込むように。
5:右腕の肘を少し曲げて、銃を身体に引きつけるようにする。
6:トリガーは絞るように、人差し指に徐々に力を入れていく。

 実際に教官の撃った弾は標的代わりの人の形をした紙(?)の頭や心臓部分に集中している。

「取りあえずは今俺が言った事に気をつけて撃ってみろ。まずはクラス代表のアクセル。お前からだ」

 渡された拳銃を構え、狙いを付け、撃つ。

 言葉にすると時間が掛かるように思えるが、俺は殆どタイムラグ無しに全弾を撃ち終わっていた。
 弾の集まる場所、集弾率に関しても明らかに教官のものより狭くなっている。

「うわぁ」

 自分でやった事とは言え、思わず驚く。
 さすが射撃152というべきなんだろうか。

「お前、本当にこれが初めての射撃か?」

 驚いた顔の教官が尋ねて来るが、自分自身の事とは言え驚いているのは俺も同じだ。
 他にも『さすが主席』『あれで初めてって、これだから天才は』『ウホッ! 尻貸してくれ』なんて声が。

 最初の奴はともかく、俺はブランシュタイン兄弟やラトゥーニのように天才は持ってないぞ。吸収したい技能ではあるが。そして最後の奴ちょっと出てこい。ヘッドショットを決めてやるから。

「取りあえず、俺が見る限りでは特に問題は見当たらない。初めての射撃でこれって事は、教官として認めたくないが天賦の才って奴なのかも知れないな。だが、浮かれる事なくこれからも励むように」

 教官の言葉に敬礼を返し、元の位置に戻る。


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