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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:23 不正しか無いクジって酷いですよね
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――side震離――

 ナカジマ姉妹対奏とはなのペアによる模擬戦を見ながら、データ整理と簡単に残り数日の予定を組み立てつつ、目下の問題である。

「さてさて、今日のお泊りのシフトってどうなるのかなぁ」

 昨日は響や奏、はな達を泊めたけど、今日は誰か来てくれるかな?
 いや、厳しそうだなーって思うのが、中島家やテスタロッサ家からあの人達を動かすのはちょっと抵抗あるんだよね。
 はやてさん()も、今後のイベントをやりたいことの為に動かせないし。
 だとすると普通に響達をどこかに移すのが良いんだろうけど、難しい所だ。
 奏は今いろんなお家に泊めてもらえるけど、響とはなは……いや、ぶっちゃけ響は精神的に厳しいだろうし。
 女の子一年未満だから、ふとしたことで違和感、いやおかしいよって言われたらフォローのしようが無いけどまぁ良いか。
 
 そう言えば王様達がたまには私達も泊まりに来いって言ってたっけなぁ。博士も色々話をしようって言ってたし、今回のことにかこつけて私達のお泊りも良いなぁ。
 
「あんなぁ震離?」

 思考の海に潜っていたら、不意に声を掛けられる。
 それはもちろん。

「どうしましたかはやてさん?」

 データ整理の手を止めて、振り返ってみれば。
 
「今、まだ誰も来てへんから聞くんやけど……そっち側の歴史から見たら、やっぱり私ってまだまだ未熟やんね?」

 自嘲するように笑うはやてさんを見ながら、その言葉の意味を考えて。
 ちょっぴりため息を一つ吐きまして。

「未熟も何も部隊長一年目っていうのは、どのはやてさんも一緒ですから仕方ないですよ」

「……せやけど」

「それに。はやてさんに何か思うところがあったら、私達……あぁ、煌達も含めた皆があそこまで手を貸そうとはしませんでしたよ」

 これは基本的にどこの世界でも変わらないことだと思う。
 そもそも訓練校でもその後の艦でも一緒だった皆がまた揃ったっていうのは、いろんな要因があったとは言え嬉しいものだったし。
 
 そもそもやっぱり。
 
「近い世代ですごく輝く人たちと一緒に何かをやろうとしてたんですよ? そりゃがんばりますよ」

 スパイ行為もぶっちゃけあまりしなかったし、する気もなかったのは私達のせいではやてさん達の経歴に傷をつけたくなかったっていうのもあったし。
 ぶっちゃけやっぱり良い意味で想うところしかなかった。
 
「……けど、私のせいで」

 一瞬その言葉について考えるが、まぁ今なら私のほうが年上だし、良いだろうと考えて。
 
 スタスタとはやてさんの目の前に移動して。その顔に両手を伸ばしまして。
 
「私のー? なんですってー?」

「いひゃいいひゃい!? にゃんでや!?
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