暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0010話
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0分もしないうちに寮が見えてくる。
 外見だけで言えば、それなりのものだ。
 少なくても、築30年の木造で隙間風が入ってくるなんて心配はなさそうだ。
 寮の前に置いてある機械に、パイロットコースの生徒である証のIDを通す。
 バリソンと共に寮の中に入ると、入り口の近くにある管理人室から初老の爺さんが出てきて明らかに手作りと思われる冊子を渡される。
 冊子のタイトルは『パイロットコースの寮則とかそんなの』
 ……いや、本当にタイトルに『そんなの』って書いてあるんだよ。
 誰だこれ作ったのは。明らかにやる気が感じないぞ。
 隣を見ると、バリソンも苦笑を浮かべながら冊子を見ている。

「玄関から入って、右側の階段を上れば男子寮。左側が女子寮だ。どっちも5階まであるけど男子寮と女子寮は繋がっていない。女子寮に行く為には1階を通らなきゃ駄目だが、原則として夜9時以降の移動は禁止になってるから気をつけるように。後はその本に書いてあるから読んでおく事。後、荷物はもう部屋に運ばれてるから」

 言いたいだけ言うとさっさと管理人室へと戻っていく。

「俺は405号室、アクセルは……207号室だな」
「207号室。つまりは2階か。毎朝階段を昇らなくて良いだけラッキーだな」
「取りあえず部屋に行こう。荷物の整理なんかもしたいしな」

 バリソンの言葉に頷き、右側の階段を昇っていく。
 これがゲームか何かなら、間違って左の階段を昇って女キャラとのフラグを立てるんだろうが。
 ……いや、スパロボはゲームか。

「なあ、バリソン。俺は右側の階段昇っていくからお前は左側の階段に行かないか?」
「断る。入学早々変態のレッテルを貼られるのは御免だ」
「それって、入学早々じゃなきゃいいのか?」
「くだらん揚げ足を取ってないで行くぞ。昼食は1400時まで大丈夫らしい。荷物の整理なんかも考えて、1300時でどうだ?」
「了解。じゃ、1300に食堂でな」

 右の階段を昇り、2階の踊り場でバリソンと別れて207号室へと向かう。

「なかなか広い部屋だな」

 207号室は、6畳程度の部屋で明らかに幼年学校の寮よりも広かった。
 部屋の中にはベッドとTV、エアコン、そして小さめの冷蔵庫がぽつんと置かれており、壁際には収納棚が設置されている。
 以前誰かが暮らしていたらしい痕跡はあるが、恐らく俺と入れ違いで卒業していった生徒のものだろう。ここで暮らしていればそのうち慣れる。

「さて、時間は1200ちょっと前か。なら時間は十分にあるな」

 PDAで時間を確認し、ベッドの上に倒れ込みつつ冊子を読む。
 寮則自体は幼年学校の時とそれ程変わらないが、いくつか違う点もある。
 まず、基本的に士官学校からの無断外出は禁止で最低3日前
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