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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第45話
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メンフィル・クロスベル連合とヴァイスラント決起軍による”エレボニア征伐”はまず、クロスベルから進軍してクロイツェン州を占領する事になった為、メンフィル・クロスベル連合とヴァイスラント決起軍がクロスベルから進軍した際のクロイツェン州最初の砦でもある”双龍橋”に向かっている中、リィンはリフィア達から聞いた作戦内容を伝える為にリィン隊の全員を招集して作戦内容を伝えていた。

1月20日、同日AM9:30――――――

〜ヴァリアント・ブリーフィングルーム〜

「――――――以上が作戦内容だ。」
「”本隊”が砦を守る領邦軍と戦っている隙に砦の背後に回った私達を含めた別働隊が挟み撃ちにし、砦へ続く道を守る領邦軍を撃破した後砦に侵入、そして砦内にいる領邦軍の撃破ですか。」
「さすがはメンフィルとクロスベル、それぞれが誇る”総参謀”が考えた作戦だけあって、初戦からえげつない作戦だねぇ。」
「はい。戦力はこちらが圧倒的であるにも関わらず、味方を最小限の被害で抑えようとしている合理的な作戦です。」
リィンの説明を聞き終えたステラは静かな表情で呟き、苦笑しながら呟いたフォルデの感想にアルティナは真剣な表情で頷いた。
「…………それにしても皮肉な話ね。”双龍橋”をわたくし達が再び攻める事になった事もそうだけど、作戦内容も”紅き翼”の時と似ているし…………」
「ええ…………しかも相手は以前と同じ、クロイツェン領邦軍でもありますし。」
一方アルフィンとセレーネは複雑そうな表情を浮かべていた。

「少佐、今の話を聞いて一つ気になる事があるのですがいいでしょうか?」
「ああ、何でも言ってくれ。」
「ありがとうございます。先程の説明で少佐は今回の敵対象はクロイツェン領邦軍と仰いましたが、帝国正規軍は双龍橋の防衛についていないのですか?」
「そう聞いている。クロイツェン州はクロスベルでの迎撃戦で領邦軍の主力が壊滅した為、アルバレア公爵家の暫定当主であるユーシスの要請によって正規軍がクロイツェン州の治安維持を担当しているとの事だが…………帝国正規軍は今回の侵攻を知っても、双龍橋に援軍を向けるような事は行っていないとの事だ。」
「おいおい、正規軍はメンフィル・クロスベル連合(俺達)の”エレボニア征伐”が本格化した事を知ったにも関わらず、迎撃をしないとか何考えているんだ?」
「”双龍橋”はクロイツェン州では”オーロックス砦”に次ぐ大規模な砦であるにも関わらず、その”双龍橋”を利用して侵攻を食い止めようとしない事には違和感を感じますね。」
クルトの質問に答えたリィンの答えを聞いたフォルデは呆れた表情で溜息を吐き、ステラは真剣な表情で考え込みながら呟いた。

「…………もしかしたら正規軍――――――いえ、帝国政府はクロイツェン領邦軍を万全な迎撃態
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