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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第45話
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勢を整える”時間稼ぎ”として利用する為に、敢えてオーロックス砦に援軍を送らないのでは?」
「そ、それはまさか帝国政府はクロイツェン領邦軍を…………」
「正規軍に万全な迎撃態勢を整えさせるための”捨て石”にするという事ですわね。(そして更に最悪なパターンは…………ふふっ、オズボーン宰相達は一体どこまで”非情”になる事ができるのやら。)」
エリゼの推測を聞いてある事に気づいたクルトは信じられない表情をし、ミュゼは静かな表情で続きを口にした後ある推測をして一瞬だけ意味ありげな笑みを浮かべてすぐに表情を戻した。
「…………ああ。ゼルギウス将軍閣下達もそうだが、メンフィル・クロスベル連合の参謀達もエレボニア帝国政府は内戦での統括領主であるアルバレア公の逮捕、クロスベル迎撃戦でのアルバレア公の跡継ぎであるルーファスさんの戦死と主力の壊滅で士気・戦力共に最悪になっている領邦軍は”戦争では使い物にならない”と判断して、メンフィル・クロスベル連合の進軍ルートで必ずぶつかる事になる双龍橋の防衛に彼らを置いてケルディック・バリアハート方面の迎撃態勢を固める事に集中すると想定しているとの事だ。」
「そんな…………内戦では敵対していたとはいえ、同じエレボニアを守る役目についているクロイツェン領邦軍をそのように扱うなんて…………」
「敵である俺達も”哀れ”に思えるようなあんまりな扱いだねぇ。――――――ま、初戦は楽な戦いである事は俺達からすればラッキーな話だがな。」
静かな表情で答えたリィンの答えを聞いたアルフィンは悲痛そうな表情をし、フォルデは疲れた表情で溜息を吐いた後気を取り直して指摘した。

「ええ。その為、今回の作戦では義勇兵達の実戦経験を増やす事や運用開始(ロールアウト)したばかりの機甲兵を”実戦”で試すちょうどいい機会との事なので、”本隊”であるリフィア殿下やゼルギウス将軍閣下達は予備の部隊として後方に控えているとの事です。…………以上の事から、俺達の部隊も運用開始(ロールアウト)したばかりの機甲兵を早速実戦運用する事になりました。――――――そういう訳でクルトとミュゼには早速機甲兵を操縦して、俺と共に敵戦力の制圧をしてもらおうと思っているが、二人ともいけるか?」
「「はい…………っ!」」
作戦内容を説明したリィンに確認されたクルトとミュゼは力強く頷き
「”ドラッケン”を担当しているマークとクロム、ケインも俺達と共に敵戦力の右翼の制圧を、フォルデ先輩は残りの機甲兵を率いて敵戦力の左翼の制圧を、ステラは歩兵達を率いて砦内への突入する地点を守る兵達の撃破、並びに機甲兵や戦車の部隊を撃破した俺達の到着までの突入地点の確保と維持を。」
「「「イエス・サー!!」」」
「おうっ!」
「はいっ!」
リィンの指示に名指しされた部下の三人とフォルデ、ステラは
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