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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十四話 アスターテ星域会戦なのです。
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 アンジェ率いるフェザーン方面総軍の総数は23万余隻であり、その陣容は以下のとおりである。

第一艦隊 ゲル・ハル中将
第四艦隊 ローゼッタ・カイトフォレルノ中将
第六艦隊 モン・ドワイアン中将
第八艦隊 ソウキ・アマギリ中将
第九艦隊 バール・ビュンシェ中将
第十二艦隊 リアナ・インゴット中将
第十三艦隊 モーリ・ソントレーク中将
第十五艦隊 ミュリエ・オルレアン中将
第十八艦隊 ヴィルヘルミナ・アップルトン中将
第十九艦隊 リュシアン・ホーウッド中将
第二十一艦隊 ヘルゲミーネ・エレナヤック中将
第二十三艦隊 リプレース・ヴァン中将
第二十六艦隊 スティレット・エルメル中将
第二十八艦隊 アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト中将
第二十九艦隊 カール・ロベルト・シュタインメッツ中将


 この大艦隊がアスターテ星域に集結したのは、帝国暦488年6月21日のことである。その前後においてフェザーン方面回廊にて前哨戦が行われたが、それはこの大艦隊とは別の部隊である。
 アンジェは敵の動向にかまわず、この大艦隊を三手に分けた。敢えてアスターテ星域に布陣したのも、敢えて三手に兵力を分散したのも、シャロンの思惑を受けた彼女の指示によるものである。
 ただし、である。当然彼女自身は原作の二の舞を起こすつもりは毛頭ない。三個集団はいずれも連携を取ってどの方面にも瞬時に駆けつけられるようにしてある。

「敵の思惑、戦略がどのようなものであっても、そろそろここで一番演じなくてはならないわ」

 会戦における手配りが終わった後、アンジェはプロバガンダを担当しているカトレーナに通信でそう言ったものである。

『大艦隊同士の会戦は、久しくありませんでしたから、さぞ見ものになるでしょうね。アルレスハイム星系会戦以来ではないかしら?先のイゼルローン回廊における要塞決戦もさして興をそそるものではありませんでしたもの』
「簡単に言ってくれるわね。向こうは複数人、此方は一人。普通に考えれば圧倒的にこちらが不利だというのに」
『あら』

 スクリーン越しにカトレーナは微笑した。

『そう言いながら、あなたは微塵も負ける気がしないのではなくて?』
「ティアナやフィオーナごときに後れを取る私ではない事をこれからすぐにでも証明することになるわ」
『では、イルーナ・フォン・ヴァンクラフトやラインハルト・フォン・ローエングラムには?』

 なんという意地の悪い質問をするのだろうとアンジェは思った。目の前のカトレーナと今ここにいる自分のとの距離はディスプレイ越しにおいては1mもないが、実際の立場には数光年ほどの重みの違いがある。目の前の存在はプロバガンダだけを考えていればいいのだ。それも大部分はシャロン自身の力によって成されて
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