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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
幕間 伍幕 それでも親子なんだと
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ると、まだ距離があるように見えて、それでね」

「正確には、遠慮がちの娘も可愛いけど母としてはもっと来てほしいのと。娘と一緒に飲み会をするという親としての喜びを先に感じたいという二つの理由ですね」

「リ・ニ・ス!」

 慌てて口を閉めようと席をのりだすけれど、ジョッキ片手にそれを回避するリニス。
 私が考えてた関係とは違うせいで、やっぱり可笑しくて。

「アハハハ」

 つい笑ってしまった。
 そんな私を驚いたように二人共目を丸くしたけど、直ぐに。

「さ、ガンガン行くわよ!」

「「おー」」

 母さんの掲げるジョッキに、リニスと二人でジョッキをぶつけて二度目の乾杯をして―――

 ――――――

 食事もそこそこに、いろんなお話をした。当たり障りのない事を話した。それでも二人は嬉しそうに話を聞いてくれた。

 母さんとリニスが、嬉しそうに笑ってくれる。その度に考えてしまった。とても優しくて、有り得ない世界だって。

 きっとお酒の影響もあったんだろう、ぽつりぽつりと、元の世界でのことを……エリオやキャロの事を話した。遠い場所に居るとは言え、この世界にも二人が存在しているから、名前は伏せて。

 そして伝えた。
 
 ―――私にも家族が出来た。

 その言葉を受けて、リニスも母さんもとても驚いて……そして。

 ―――おめでとう。

 思ってもいない言葉に思わず泣いてしまって、二人を慌てさせた。
 
 その後も、私が母さんたちと別れたあとのことを。少しずつ少しずつ話していった。
 
 一番の親友と出会った事。ライバルって呼べる人と出会ったことや、私がアリシアトシテではなくて、本当の意味で私としての人生を歩む決意を固めた時の事。親友が無理を通して、怪我(墜落)した時の事。だけど、心を強く持って、もう一度立った(翔んだ)事を。

 きっと、おかしいと思われたかもしれない。そのせいなのか、途中から飲み物に苦味が現れてきた。まるで後ろめたい気持ちを表してるようだった。

 でも、私は話を続ける。
 一度は信じていた家族に捨てられた男の子(エリオ)の話を。住んでいた場所を追い出された女の子(キャロ)の話を。
 そんな二人に、私のことを家族だって言ってくれたことがとっても嬉しかったってことを伝えた。

 
 ――sideリニス――
 
 ……プレシアと、リンディとは付き合いが長くて、割と三人で……と言うより、仲の良いニ人に誘われ私も飲む様になりました……が。呑んでも全然変わらないリンディとは打って変わって、プレシアはすごく弱いです。ビールを2杯くらいで酔っ払う程度に。
 そして、何より……泣き上戸でも有るのです。

 さて、フェイトが話した中で突然私が
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