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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第七話 彩花
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いかぁ…なぁ!?」

「チッ…皇神の屑共が…」

ソウが舌打ちするとストラトスの肉体が羽虫化した次の瞬間に球状に変化し、ソウとGVに襲い掛かって来る。

「喰わせろぉ!!」

「かわせ!!」

「分かってるよ!!」

2人はギリギリでそれをかわしてGVはストラトスに避雷針を撃ち込んで雷撃を流し、ソウは接近戦は危険と判断し、雷撃ショットを連射してストラトスに撃ち込んでいく。

「あんたらのその匂い…たまらないなぁ…さっきからブンブンブンブン、俺の腹の虫がよぉ…腹の中で…騒ぎまくってうるさいんだよ…」

「なるほど…度重なる実験によって第七波動に人格が飲まれてしまっているようだな。ここまでとなるとテーラの言う通り、倒して楽にしてやるしかないだろうな」

ストラトスが地面に卵を植えつけ、植えつけた卵からは羽虫が生まれると、生まれた羽虫は即座にソウとGVに襲い掛かる。

雷撃鱗で凌ぎながらソウとGVはストラトス本体にダメージを与えていく。

「(ストラトスの暴走も相俟って、この能力の羽虫は作物を食い荒らすイナゴの群れを想起させるな…宝剣ですら制御出来ない程の実験をするなんて…能力者を何だと思っているんだ…)」

GVは表情を険しくしながら攻撃を続ける。

「GV、分かっているな?」

「分かっているよ兄さん。この状態だと彼を救うことは出来ない。テーラの言っていたように楽にしてやらないと…」

「なぁに…お喋りしてんだぁ…?言っただろぉ…ディナーがお喋りするなんてよぉ…マナー違反もいい所じゃぁないか……ヒヒッ!あぁー…腹が減ったぁ…なぁ…喰わせてくれよぉ…一口でいいからよ…誰か…誰か…誰か…この空腹を…止めてくれよおぉぉ!!!」

ストラトスの飢餓感に苛まれた叫びが響き渡る。

「流石にお前は哀れだ…安心しろ。痛みは感じさせない…俺達がお前を解放してやる!!迸れ!紅き雷霆よ!!」

「クヒヒヒ…!クワセロッ!!クワセロオォーッ!!」

左右に展開したパーツから周囲の羽虫を集め巨大化し始めるストラトス。

しかしそれよりも2人の行動が速い。

「実験体として利用されたあなたには同情する…だけど!今のあなたを、外に出すことは出来ない!…あなたの空腹は、僕達の雷が満たす!迸れ!蒼き雷霆よ!! 」

「お前を苛む飢餓感を俺の紅き雷刃で叩き斬る!…永久に眠れ!!」

「安息をもたらす救いの光となれ!!」

ソウとGVは同時にジャンプでストラトスとの距離を詰めるとGVとソウはSPスキルの詠唱を始めた。

「行くぞGV!!閃くは破滅の雷光!紅雷の刃よ、敵を斬り裂け!」

「了解!煌くは雷纏いし聖剣!蒼雷の暴虐よ、敵を貫け!」

「ギガヴォルトセイバーーーーッ!!!」


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