暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
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ず頬が緩む。相変わらずの心配性には微笑んでしまう。

 さぁ、動けないように拘束もしているし。後は回収の子達に任せましょうか。

 ごめんなさいねアヤ。きっと貴女もスカリエッティに利用されていたんだと思うわ。ゼスト君が生きてたと知っていたら貴女のことだから、そっちに着くはずなのに、貴女は終始スカリエッティの手駒として動いていたものね。

 もし、私が貴女の裏切りをもっと早くに気づいていたら、もっと早くに彼らと出会っていたら……この結末は変わっていたのかしらね?


――sideはやて――

「現場指揮、誰か私と代わって! 私もゆりかごの内部に行く!!」

 今ゆりかごにダイブできるオーバーSは私だけや。状況を一気に変えるカードはもう、出すことは出来へん。
 現状、紗雪が遊撃して、落としきれなかったのを奏と時雨で援護、そのまま二人でガジェットの弾幕と拮抗させてる今なら入ることは可能なはず。

 それに、あの子ら3人が居るから何とかこの戦線を維持できとると言っても過言ではない。本当、私は良い子達と巡り合ってたんやなって!

『八神部隊長!』

「っ、何や!」

 今急いでるから手っ取り早く……。

『突入、もう少しだけ待ってください! 大切なお届け者を運んでますから!!』

 アルトからの通信を受けて、そのお届け者の内容を見て目を見開く。ほんま、感謝してもしきれへんわって。

「了解、それまで私が指揮を取ります。代わりの人おらへん!?」

「はっ、私が!」

 近くに居た航空隊の隊員の人が名乗りを上げてくれた。即座に情報交換。私はヘリが目標地点まで来るまで戦闘を継続するということ。そして、前で闘う奏達はそのまま自由にさせるよう伝えておいて、そのまま指揮を継続する。

 それに……内部へ突入したヴィータの気配というか、魔力が弱っていっているようにも感じる。同時に未だに動力炉破壊の報告は受け取ってない。

 こんな時に私情を持ち込むのは間違っとる。せやけど、いまだ突入隊が入れてへん以上、おそらく動力炉に居るのはヴィータ1人の筈。だとすれば……。

 このままでは埒が明かない。それに、奏からの連絡で、震離を含めて何人かが中へ入っていったのは確認してるけど、正確な人数も分からへんし。

 何より、空間割って出てきたという時点で、只の人やないという事は分かる。そうすると以前、流のときの問題の際に現れた人が関わってるんかなー? そうしたらかなりややこしいことになるんやけどなー。 
 管理局と聖王教会、そしてスカリエッティ以外の陣営の参戦は混乱させるだけやから大人しくしてて欲しいんやけど、そうは行かへん……か。

 願わくば、敵対しなければええんやけどね。

 第一、空間ってか……空割る
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