暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第58話 終わりの始まり
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――side響―― 

「機動六課担当区分以上はありませんでした。引き続き警備に当たります」

「委細承知。この後もよろしくお願いしますね」

 とりあえずの報告を終わらせて、振り返って、来た道を戻る。流石本部って言うほどあるよなー。エントランスルームくっそ広いもん。

「何か言われた?」

「いんや、何も。この後もよろしくねってさ」

「そう、このまま何も――」

 けたたましく警報が鳴り響くと共に建物が揺れた。瞬時に真上を見上げると、大量の瓦礫が降ってくるのが見える。
 側に居たギンガを右腕で抱き寄せて、後方に飛んで……。

「怪我はないか?」

「大丈夫! でも道が!」

 エントランス入り口の方へ向かう道が塞がってしまい、思わず舌打ち。背後では他の局員が慌てて行動を開始するけれど、どうやら本部との通信が繋がらないようだ。周囲を見渡すと他の局員が突然のことに動けずに居るし。

「ギンガ、通信を」

「やってる。だけどダメ、全然繋がらない」

「本部の方も繋がらないし、敵戦力も読めない。だけどこのタイミングで仕掛ける馬鹿なんて」

「うん。スカリエッティ一味だね」

 はぁーっと深いため息が出る。最悪の展開予想してたとは言え、本当に来られるとまた違ったショックを感じるわー。とりあえず外へ出て奏やヴィータさん達と合流したいけれど。

 突然目の前のシャッターが閉じられた。窓の方もシャッターが閉じられ、完全に閉じ込められてしまう。

「……しゃーない。ギンガよ緊急時のルートは分かるね?」

「勿論!」

 フフンと微笑みながら、力強く頷くギンガを見てちょっと一安心。他の局員みたいに慌ててるかと思えば余裕じゃないか。

「結べ花霞」

『了』

「ブリッツキャリバー」

『Yes.sir.』

 同時にデバイスを起動して、バリアジャケットを纏う。さて。

「よし行くか!」

「うん!」

 ルートを確認して、廊下を蹴って走り出す。結構な遠回りだけどその間に事態の好転は十分ありえるし、まだまだ悲観するには早すぎる。
 どっちにしたってもう、あり得ないは通じないんだ。だからこそ。

「これ終わったらなのはさんとヴィヴィオのお祝いもあるんだ。しっかり捕まえて全部終わらせよう、な!」

「うん!」


 ――――

 
 遠回りルートを通って早数分。ギンガと共に通路に現れるガジェットを蹴散らしていく。小型を手早く片付けた後、二人同時攻撃にてV型を破壊。よしよし、訓練の成果が良く出てるね。

 そのまま移動を開始しようと踏み込んだ瞬間に。

「あっ!」

「どうした?」

 突然のギンガの声を聞いて慌てて振り返る。すると
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