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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第57話 賽は投げられる
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が私もいるぜよって連絡飛ばしてくれてたなー。ただシスターって事もあって中の護衛に入っちゃってるけど。

 懸念材料は確かにある。
 響が聞いたという、本局内部の暗殺未遂。それを企てたのは掴まったが、それを実行した人、それを防いだ人、その狙われた人が分からないということを響は言っていたが。
 
 はっきりと言ったのが。
 
 ――紗雪、お前暗殺から誰から守って、誰を守ったの?
 
 決めてかかってたこと。
 一応聞いた話によると、その守った人は鬼のお面、般若面を付けていたこと、加えて転移術を何度か使って移動したということで、紗雪だなと確信を持ったらしい。
 
 で、その紗雪も。
 
 ――無限書庫の司書長さんを守って、相手は分からない。爪を装備してたよ。
 
 あっさり認めたけど、すぐにその情報が伏せられていた理由が分かった。
 無限書庫の司書長さんとは、ユーノ・スクライアさんだ。なのはさん達と関係の深い人物、この人が暗殺されかかったと聞けば、動揺すると分かっていたからずっと伏せられたままなんだと。
 紗雪いわく、ホテル・アグスタに来ていた司書長さんの護衛役の、ヴェロッサ・アコースさんと、クロノ提督に伝えていたらしく、それ以降は無事に守られているらしい。
 
 さて、その中でわからなくなったのが……転移札を用いて、潜伏も普通の場所ではないところを選ぶ紗雪の場所をピンポイントで見つけたという黒い狐の面の人。
 そう、流の体を奪われたあの日に現れた人物の1人が関わっていたと言うこと。
 
 しかも、こいつが持っている武装も不味いらしい。

 対艦戦闘用重機関軍刀。
 
 刃をカートリッジの様に、使い捨て同然に扱うが、一度点火し、斬り掛かれば艦船の装甲を断ち切る刀。
 文句無しの質量兵器にカウントされる上に、その試作兵器は……私達がデータごと葬り去ったはず。
 その上、これを作成しようと思えば、多大なコストとベルカ時代に使われていたという鉄鉱石を使わないと作れないし、代用品で作ろうにもリターンが見込めない代物というのに……。
 
 そのアンノウンはそれを腰に下げていたということだ。
 
 これがもし、何処かに流れていたオリジナルとすれば、最大出力は使えなくともある程度の出力で装甲に傷を付けれる程度を維持出来るということ。
 対人に置いてはそれだけで驚異になる物をそいつは持っていることになる。
 
 敵じゃなければいいが……それは理想論だと分かってる。
 
 しかもこいつ以外にも、アンノウンはまだ本局……下手すりゃ地上に来てる可能性があると考えると……胃が痛いわー……。
 
 ほんと、無事に終わったらいいなぁって。



――side?――

「……そっちは大丈夫そうか?」

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