第三百七十八話 困難に打ち勝つその二
[8]前話 [2]次話
「この世界は」
「はい、外にはです」
「行けないんだよね」
「結界といいますか」
「君達の話を聞くと不気味だね」
四国を覆う結界はとだ、芝浦は言った。
「どうにも」
「そのせいで」
「そうだよね、けれど多分ね」
芝浦も思うことだった。
「つながってると思うよ」
「外の世界と」
「さもないとこんな生活出来ないから」
「技術的、資源的にです」
また香川が言ってきた。
「ですから」
「それで、ですか」
「はい」
こう言うのだった。
「実は外の世界とです」
「つながっていますか」
「そうとしか」
「俺もそう思うよ」
今度は仲代が言ってきた、彼も来たのだ。
「どうもね」
「この四国だけでこの文明は」
香川はまた言った、
「成り立たないです」
「そういえばどうも」
今度は先生が言ってきた。
「私達が生み出す産業のものが」
「四国以外にもですね」
「出ている気がします」
「そうですね」
「四国以外に出回っているのではなく」
それだけでなくというのだ。
「さらに」
「そうですね、本当に」
「そう思いますと」
実際にというのだ。
「結界をしている神は」
「いい存在じゃないですよね」
仲代も言ってきた。
「教授が思われるに」
「はい、どうも」
「邪神というか」
「そんな風にもです」
「そうですか」
「スサノオとはまた違いますが」
性格等は全くというのだ。
「しかし」
「それでもですね」
「よからぬものはです」
「感じますか」
「スサノオは私達人間と戦い」
そしてというのだ。
「退屈から逃れることが目的です」
「俺達人間と戦って人間を見て」
「そうしたいですが」
「この世界の神は」
「得体の知れないものを感じます」
「どうにも」
「私としては」
香川の顔は曇っていた、だが。
ここでだ、彼はこうも言った。
「ですが今大事なことは」
「スサノオとの戦いですね」
「そうです、見たところこのメンバーでは後方要員が少ないです」
香川は友奈にすぐに返した。
「戦闘にはサポートも必要です」
「先生と由良さんだけではですか」
「足りないので」
それでというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ