第三百七十七話 秘めた意志その十一
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「忘れないでね」
「わかりました」
「そうすれば」
「戦いに、ですね」
「勝てるから」
そうもなるというのだ。
「だからね」
「よく食べて」
「寝ようね、そしてね」
「また明日ですね」
「訓練をしよう」
「それじゃあ」
「あと君達オーディンやリュウガとも訓練したね」
東條は勇者達にこのことを尋ねた。
「そうだね」
「はい、何か急にです」
「出て来ましたよね」
友奈と美森が北条に答えた。
「それで急に何処かに行かれて」
「変身を解かれた後の姿もなくて」
「あの二人のライダーはそうなんだ、鏡の中にいて」
即ちミラーワールドにいるというのだ。
「それで訓練や戦闘の時にね」
「出て来るんですね」
「普段はおられなくて」
「そうしたライダーの人達もおられるんですね」
「普段からおられる人達だけじゃなくて」
「そうだよ、あの二人はライダーの中でも特別で」
それでというのだ。
「その時に出て来るから」
「そうですか」
「リュウガさんやオーディンさんはそうしたライダーの人達ですか」
「基本喋ることもないよ」
そうしたこともしないというのだ。
「彼等はね」
「オーディンさんは元々神崎士郎さんって人の代理でしたね」
このことは園子が尋ねた。
「そうでしたね」
「うん、僕達は直接は知らないけれど」
それでもとだ、北条は園子にも答えた。
「ずっと僕達を戦わせていた人がいて」
「その神崎士郎さんですね」
「その人がね」
「ご自身の代理にですね」
「出して戦わせていたんだ」
「それがオーディンさんですか」
「もうその人はいないけれど」
神崎士郎、彼はというのだ。
「けれどね」
「それでもですか」
「そう、オーディンだけ残って」
そしてというのだ。
「彼だけが戦っているんだ」
「そうですか」
「そう、そしてリュウガはね」
東條は今度は彼の話をした。
「城戸君を関係があって」
「俺の影っていうか兄さんか?」
その城戸も言ってきた。
「俺に兄弟いないけれどな」
「そうだよね」
「何処かの世界で兄さんいたか?」
「その人がだね」
「俺の影みたいにな」
「リュウガになってね」
「戦ってるんだな」
城戸は首を傾げさせつつ言った。
「そうなんだよな」
「どうやらね、君の影みたいにね」
「訳がわからないな」
どうにもとだ、城戸はまた言った。
「本当に」
「そうだね、そこはね」
「俺達はミラーワールドってとこの戦いで色々あったらしいからな」
「その影響かね」
「リュウガがいるんだな」
「そうだね」
「まあ敵じゃないからな」
自分の影の様なものとしてもとだ、城戸はこうも述べた。
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