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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第45話 ただいま故郷
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――side震離――
夢を見た。遠い思い出の日々の夢を。大切なんだけど、嬉しいと悲しいが入り混じった思い出。
縋ってた人に捨てられて、泣いて泣いて、泣きじゃくって、悲しくてどうしようもなかったあの日を。私の価値なんて無いんだって勝手に思い込んで。それで泣いて、死にたくなってた。
その事を知ったあの人は――
『苦しかったら側に居るから、悲しかったら俺も一緒に泣くから。自分に価値が無いって言わないで……そんなこと言わないでくれよ』
当時5歳かそこらの男の子の言葉。
だけど、私は確かに見た。この人の内に燃えるものを。微かにだけど、確かに燃える、熱く滾る炎を。
―――
「……んん? なんだ……やっぱり夢だ」
ふぁーっとあくびを一つ。ぐいーっと両手を上に伸ばして背伸びをして、と。
「もう朝かー。早」
もう少し横になりたいなーという誘惑を断ち切って、ベッドから抜け出して。洗面台へ向かう途中に。ケトルに水が入ってるのを確認してスイッチをオン。お湯を沸かしながら顔を洗って、歯を磨いて顔を洗って、身だしなみを簡単に整えて……よし。
戻る途中にマグカップを2つ手にとって、カフェモカと、カフェラテのスティックを一本ずつ手にとってカップに入れる。モカの方には追加でシロップを入れる。そして、ケトルがちょうど沸いたので、お湯を注いで備え付けの机の上に置いてっと。
くるっとベットの上段を見上げる。現在の時刻は5時半。今日はなのはさん……もといスターズが居ないので朝練は無し。午後の予定は分からないけどそれでも昨日とその前休みだったライトニングの皆は今日はお仕事……なんだけど。
「かーなーでー
ちゃん
(
・・・
)
? あーさー」
「……」
モゾモゾと布団が動いてるのが分かるけど……今日も起きる気無いなこりゃ。仕方ないからベッドの上に上がりまして、芋虫みたいに丸まってる奏を揺さぶって。
「ほーら、朝ですよー。モカも入れてるんだから早く起きるー」
「……ゃー」
子供のような声で起きようとしない奏さん。まぁ、何時もの事なんだけどね。多分フェイトさんの実家に泊まった日は意地でも起きないといけないって気合い入れてたろうし、キャロも居ただろうから、変な所は見せたくなかっただろうしねー。
幼馴染の中で奏だけは昔から朝が弱い。すこぶる弱い。勿論、出動とか、緊急事態になったら流石に寝ていられないから直ぐに起きる。
けど、普段はこうだ。何時もの欠片すらないほど子供っぽく駄々をこねる。
奏のお母さんも毎朝苦労したって言ってたし、私も奏と同じ部屋になってからは毎朝こうして起こしてる。幼馴染は皆知ってるけど、他の人にまで知られたくないだろうしねー。
それから10分ほ
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