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吸血鬼になったエミヤ
038話 学祭準備編 年齢詐称薬
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「ああ、すべて知っている。でなくば私から望んでシホと仮契約など進んでするものか。私はシホが気に入ったからしたまでの事だ」
「そうなの、シホ……?」

アスナがなぜか不安そうな顔つきでそう聞いてきた。
アスナはシホの過去の事を知って以来、なにかとシホの事をネギ同様に気遣っている。
今もその思いは変わらない。
なのでシホが内緒にしていることはできる事なら傲慢な考えだろうと話してもらいたいというのが本心なのである。

「そうね……それじゃどうしようか、エヴァ。学祭が終わったら関係者のみんなには教えようか」
「まぁ、お前がいいというのなら私も構わないよ」
「そう。それじゃ三人とも。学祭が終わったら私の過去の事を教えてあげるからそれまで我慢していてね」
「わかった……」
「了解やー」
「わかりました」

それでこのお話はお開きになった。







その晩の事であった。
タマモと二人で楽しく料理を作っていたシホのもとに呼び鈴を押す音が聞こえて来たのは。

「誰かしら? はーい」

扉を開けるとそこには悩んでいる顔をしているネギとカモ、刹那の姿があった。そして刹那の腕にはなにやら見知らぬ赤子が抱えられていた。

「ネギ先生にカモミール、それに刹那? どうしたの? それにその子は……」
「その、シホさん相談に乗ってくれませんか?」
「相談……?」

なにかしら深刻そうな顔をしているのですわ何事かという感じで部屋の中に入れるシホ。
ふとシホはアスナの姿がない事に疑問を抱いたとか。

「それで私に相談って? あ、タマモ。料理はまだラップをしておいて」
「わかりましたー」

タマモはニコニコ顔で支度をしていた。

「ちなみに、さっきから気になっているんだけど、その赤ん坊はどちらの子……?」
「お、おう。シホの姉さん。この子はっすね」
「その、お嬢様です……」
「は……?」

刹那の腕の中で「ばぶー」と言っている赤子はこのかだという。
そしてすぐさまにシホの脳裏ではある事が浮かび上がった。
過去、赤き翼時代に何度かお世話になったとある薬。

「年齢詐称薬を使ったわね……?」
「そうっす。理解が早くていいっすね。シホの姉さんは」
「カモミールが購入したの? また面倒そうな話題じゃないでしょうね?」

シホがカモ関係ではうんざりすることが多いのを経験で判断したのかうんざりした顔になっていた。

「えっと、このかさんはそのうち時間がたてば治るとは思いますので大丈夫なんですけど……その、シホさんは年齢の操作とかって得意じゃないですかね?」
「年齢の操作ですか、ネギ先生。なにか後ろめたい事でもあるんですか?」
「いえ! ただちょっと明日にアスナさんと僕がタカミチ風に
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