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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第十二幕その五

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「スポーツとそちらのことはね」
「そうだよね」
「運動神経はからっきしで」
 こちらは全く駄目です、先生はものごころついた時から運動が出来たことはそれこそただ一度もないのです。
「恋愛もね」
「もててこなかったんだね」
「そうだったからね」
 このことは先生が思うにはです。
「もうね」
「恋愛のことはだね」
「自信も何もないよ」
 それこそというのです。
「今だってね」
「まあ悪い人に寄られるとね」
「よくないね」
「先生女の人がよくいるお店にも行かないしね」
「日本で言うと銀座にあるみたいなお店だね」
「東京の方だね」
「飲むならバーとかだね」
 先生は祖国イギリスのお店からお話をしました。
「日本じゃバーもパブも両方行くね」
「イギリスや紳士はバー、労働者はパブだね」
「そうして分けられているけれど」
 それがというのです。
「日本ではお金があれば誰でもどのお店にも入られるから」
「だからだね」
「どっちにも入ってるし」
「日本の居酒屋にもだね」
「入るよ、食べるお店に入って」
「飲んでるね」
「だからお姉さんのお店に入ることは」
 このことはというのです。
「僕は興味がないんだ」
「日本にはキャバレーとかキャバクラもあるね」
「あと女の人だとホストクラブだね」
「ああしたお店を行こうと思うことはないね」
 一切という返事でした。
「昔からね」
「確かに先生の柄じゃないね」
「王子もそう思うよね」
「だからだね」
「うん、若し先生がそうしたお店に行ったら」 
 王子は先生に笑ってお話しました。
「誰かが化けてるんじゃないかってね」
「思うね」
「絶対にね」
 そう思うというのです。
「その時は」
「そうだろうね。僕はね」
「そうしたお店とは無縁だね」
「食べて飲んでね」
 先生の好みはです。
「そうして楽しむのが好きだから」
「そうだよね」
「お姉さんに囲まれてっていうのは」 
 どうにもというのです。
「僕の柄じゃないよ」
「それは僕も言うよ」
「そうだよね」
「どう考えてもね」
「僕はそんな楽しみはしなくてだね」
「することもね」
「本当に想像出来ないね」
 こう言うのでした。
「やっぱり」
「というか先生だと」
「お酒はね」
「いつもみたいに美味しいものを食べてね」
「そうしつつ楽しむものだからね」
「そんな女の子に囲まれてとか」
「どう考えても合わないね」
「浮気とかね」
 そうしたこともというのです。
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