暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第21話 ちゃんと強くなってる事を
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話



――sideはやて――

「――以上が、遺跡で起こった事です」

 なのはちゃん――いや、高町隊長と、ハラオウン隊長の報告を聞いて頭が痛くなる。彼女らの後ろにはスターズから叶望、ライトニングから緋凰が居る。

 遺跡にあった反応は、そこに居た誰かの反応……つまり管理局の監視システムで「人」とは判断されない程の人物。だが、実際にレリックの一つを回収したことで表向きはこれにすることが出来る。
 その上、ガジェットも居たということからスカリエッティが狙っていた遺跡とも解釈できるが、既に崩落しており調べることは不可能。うん。

 ――最悪や、これ。

 とてもじゃないが、流と同じ顔の人物の報告は出来ない。その人の言葉を鵜呑みにすれば、流の体の持ち主だった人。つまり流はどうしても、何らかの人体実験を受けた、もしくはその結果なのかもしれない。この事を管理局、地上には報告できない。いや、表沙汰にすることは出来ない。

 緋凰……いや、響達の疑惑は晴れた……わけではない。彼らが情報を流している相手はおそらく私が知っている人間。きっとそれを彼らは知っているから、それを暴露しないのだろう。もしくはもっとキツイ何かを握られているから言わないのかもしれない。
 形なりにもそれが終わった後に、これだ。流の前の部隊に問い合わせるも帰ってくる回答は、普通の管理局員。普通の武装隊員。つまり向こうも流のことを知らないし、そう言わざるを得ない状況であるということ。これ以上の情報は望めない。

 つまり、現時点で一番不味い立場となってしまったのが流である。彼が普通の人ではないということは任務に当たっていた皆が聞いている。だが、流と震離の報告から、彼から話はあまり聞けなかったという事。そして、お詫びとしてレリックを渡されたという事。

 完全に掻き回されただけや……。

 一応……というか、任務から帰ってきて流の口から聞いた話は見元引受人に出会うまでの過程を聞いた、が。おそらくこの身元引受人はおそらく鍵を握っているだろう。

 ライザ・ジャイブという人物。そして、サイ・ウィンドベルとキャシー・ウィンドベル。

 これがキーワードや。前者は恐らく管理局員に関係しているやろうし、後者2人はプロジェクトFに関わっていたのなら恐らく調べれば名前が出るはず。
 皆の前でこそ表情にだなかったけれど、恐らくフェイトちゃんとエリオのショックは大きいやろう。自分たち以外にもそうして生まれてきたかもしれない、もしくはその素体。下手すればそれ以上のことが流には行われているかもしれへんから……。

 さて。

「後ろの2人は、ウィンドベル夫妻と、ライザさんに心当たりは無い?」

 隊長陣の後ろで休めの姿勢をとっている2人に声を掛ける。

「いえ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ