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ドラゴンパピー
第四章

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「そのうえで」
「そうするさかい」
 シャーデーはここでは微笑んで答えた、そうしてだった。
 シャーデーはフルルと共にグレードラゴンの子供の捜索を開始した、尚このドラゴンの入手ルートも法的に正しくあるグレードラゴンから法的にはペットであるが養子として譲り受けたものだということもわかった。
 それでだ、シャーデーはマリの街を捜索で歩きつつフルルに言った。
「ちゃんとした人は成功する」
「人望もあって」
「そういうことやな」
「悪人ばかり成功するのは」
「下手な漫画かラノベや」
「そうね、結局悪党は」
「最後は破滅するわ、とにかくな」
 今はとだ、シャーデーはまた話した。
「ドラゴン探そうな」
「これから」
「ドラゴンは空を飛ぶから」 
 だからだと言うのだった。
「このマリにおるかっていうと」
「そうは限らんな」
「ほんまにな、そやからな」
「ここは広く情報を集める」
「そして移動は術も使う」
「そうしていこうか」
「ここは」
 二人でこうした話をしてだった、そのうえで。
 二人はマリを捜索しつつもナイジェリア全体でドラゴンの子供の情報があるかどうかを調べた。それには新聞だけでなく。
 軍隊や商人、冒険者、郵便局、警察と組織力や各地を巡る職業の者達からも聞いた、するとシャーデーの予想通りにだった。
 そのドラゴン、グレードラゴンの子供で名前はアブバと名付けられているその子供はナイジェリア中を巡っていた、そうして。
 人間の言葉を話せるが何しろドラゴンだ、街や村に出る度に騒ぎを起こししかも美味いもの特に鶏肉と果物それに酒には目がなく。
 あちこちの店でそうしたものを漁っていた、それでドラゴンの情報はシャーデーも驚くまでに速くそして多く集まった。
 それでだ、シャーデーはナイジェリア北東の街で言った。
「思った以上にな」
「情報が入っているわね」
「的確にな」
「ええことやけど」
 フルルはシャーデーに応えて言った、今二人は居酒屋で飲みつつ話している。食べてもいるがそのメニューはというと。
 ドライキャッサバをドライさせて熱湯を加えて練り込んで作ったアマラ、蒸した豆の皮を取ってベーストにして玉葱やバームオイルやスパイスをいれてバナナの葉に包んでさらに蒸して細かく刻んだドライフィッシュやゆで卵を入れたモイモイ、バーボイル米で肉や野菜それに魚も入れた炊き込みご飯であるジョロフライス、山羊肉に鯰そして唐辛子やナツメグを入れて煮込んだスープであるベベスープ、鯰をフランス風にムニエルにしたものにデザートは大きなメロンがある。酒は白ワインである。
 その白ワインを飲みつつだ、フルルはシャーデーに応えた。
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