第五章
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「ただな」
「それでもな」
「迷惑行為を繰り返してるわね」
「そやな、ただ女の子に声をかけても」
「無体はしてへん」
「そしてあちこちで食べ散らかしても」
「お金は払ってる」
ちゃんとすべきことはしていた。
「鶏肉や果物を食べても」
「あちこちで食べ漁ってもな」
「それだけあの商人さんにきちんと育てられた」
「そういうことやな」
「ほんまにな」
「そこはええな」
「ただドラゴンやさかい」
人ではない、このことがというのだ。
「それが問題やからな」
「竜人ならともかく」
「ドラゴンやからな」
「人も騒ぐわ」
「そうなって当然や」
まさにと話しながらだ、そしてだった。
シャーデーは鯰のムニエル、塩と香辛料で味付けしオリーブオイルで焼いたうえに上からレモン汁をかけたそれを食べつつ述べた。
「そやからな」
「ここはな」
「何としてもな」
「ドラゴンに会って保護して」
「そして説得してな」
「商人さんのところに連れ戻す」
「そうしよな、それでな」
ここでだ、シャーデーは。
白ワインを飲みつつだ、こうフルルに言った。
「私等もナイジェリア中をドラゴンを追って旅をしてるが」
「その途中で多くのモンスター倒してな」
「お金がある」
「しかも十星連合政府からの給与もあるし」
「前からモンスターを倒したお金もある」
「お金には困ってへん」
「それを使う」
こう言うのだった、尚金を持っていることは個人差はあるのは確かだが星の者全員に言える。モンスターを倒して得た金は彼等のものになるからだ。これを政府に入れる者もおる。
「そうしてな」
「ドラゴンを誘き出すか」
「そうするわ」
こう言ってだった。
シャーデーはフルルと共に一旦マリに戻ることにした、ここで美酒と馳走そして美女を集めた宴を開くことを喧伝した。
鶏肉に果物と酒、美女を実際に集めるがその用意にたっぷり一週間かけてだった。
新聞でも宣伝させてナイジェリアに駐屯している軍隊やナイジェリア警察、郵便局にいつもこのことを話させ商人の噂にさせた。
そうしてナイジェリア中に噂にさせてだった。
そのうえで実際に広場を借り切ってビアガーデンの様に宴を開いた、シャーデーは周りに様々な美女達を侍らせて鶏肉料理を中心とした馳走を食べデザートに果物を楽しみ。
酒も大いに飲んだ、そうしつつフルルに言った。
「わかるやろ」
「ええ、よくね」
フルルも飲みつつ微笑み応えた、豪快に飲むシャーデーとは正反対に静かに飲んでいるが飲む量は多い。
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