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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第16話 2つの出逢い
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ですかー?」 

「女の子にちゃんをつけてはイケナイというルールは無いのよ? 本人が嫌がるならやめるけどね」

 こちらに確認を取るように視線を向けられるのを感じるが、俯いてそれどころではない。それでもやめてほしいという事だけは伝えようと、意思表示として手だけを上げて横にふる。 
 
「あら残念。女の子にさせちゃいけないことをしたお詫びで……アイスは如何?」

「ケホ……いや、しかし」

「貰って下さいシグナムさん。制服にちょっと掛かってしまった以上、これでチャラにして頂けると当店嬉しいですし」

「む?」

 店員Sさんの視線の先を見れば、スカートの一端に吹き出した時についたであろう跡がついていた。この程度ならばクリーニングで消えるし、何よりそこまで気を使わずとも。
 
「もっと言えば、リピーターになってほしいんですよ。割と六課は近くにあるというのになかなか来ないので、何よりこうして知り合えたのも嬉しいですし」

 申し訳なさそうに笑う店員Sさん。
 事の発端は、私の勘違いだというのに……何か有るのかと考えるが、こんな掛け合いをしていて、それはないだろうと思いたい。
 
「あぁ。そういうことなら頂きます」

「ありがとうございます。店長此方(こなた)は何を?」

「大丈夫よー。私だけで足りるわ。三人で食べましょうか。今日はもうお店はお休みにして」

 ……しかし不思議な喫茶店だな。店員はSさんと店長の2人だと言っていたし、ハウスルールとして名前を聞くことは出来ないと。
 キャディ店長も、諢名らしいし、Sさんは決まってないからとりあえずらしい。
 写真も取れないようにそういうジャミングを入れているとのこと。店長いわく以前そのせいでアルバイトの子たちが盗撮された結果やめていったらしい。その対策として導入していると。 
 
 そういえば、昔のテスタロッサや、なのはも学生の時は困ったと言っていた気がする。シャマル辺りはそれは喜んでいいのよと言い、主はなんで私にはと悔しがっていたのは少し懐かしい。
 
 ほんの短い時間だったが、頂いたアイスもまた格別に美味しく、また来るということを伝えた。その時は一報入れてくれれば空けてくれるとも。
 非常に有り難い。
 
 今度手隙の者を連れてくるのも良いだろう――
 
 
 ――と、考え、六課に戻って最初に会ったヴィータにそれを伝えると。
 
「て、てめぇ!? 喫茶店S.H.F.はな!! アイスパフェがギガ美味で有名な……超行列店だぞ!? なん……お前、はぁあああ?!」

 と、理不尽に怒り狂われた……何故だ? 
 
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