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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第005話 2日目・2月01日『学園での死闘』
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から即座に軽量と重量制限の魔術を使い校庭へと飛び降りてアーチャーを実体化させた。
ランサーは目の前までやってきて、

「へぇ…話が早いじゃねぇか?」
「…アーチャー、手加減はしなくていいわ。あなたの力を見せてちょうだい!」
「了解した、マスター」

アーチャーは凛の言葉と同時に両手に陰陽の模様が描かれている白黒の中華刀を具現させた。

「は、弓兵風情が剣士の真似事かよ!」
「ふっ!」

そしてアーチャーとランサーは疾風となって激突した。
ランサーはその獣のごとき敏捷さで何度もアーチャーへと突きを打ち付けてくるがアーチャーはそれをまるで受け流すように逸らして反撃に転じている。
そのぶつかり合いは数えて十合以上は続いている。
だがアーチャーの双剣には次第に罅が入っていきそれを狙ってかランサーは先ほどよりも重たい一撃を浴びせ、とうとう双剣は砕けた。

「もらっ―――なに!?」

ランサーは双剣を砕いたと同時に槍をすぐに反転させコンマにも達するであろうスピードで必殺の一撃を見舞ったが、聞こえてきた音は決して体を貫き、神経を絶ち、骨を砕いた音ではなく刃同士がぶつかり合う金属音!
そしてランサーは目を疑った。
先ほど砕いたはずの双剣がまたアーチャーの手に握られているのだから。
だが、ランサーは一瞬という字も出ないほどに体勢をすぐに立て直しまた重い一撃を何合も打ちつけた。
打ち合いは数分にも及び気づけばアーチャーの双剣の砕けた回数はゆうに20回以上は越えている。
それに痺れを切らしたのかランサーは一度距離を置き、隙なく槍を構えながら、

「…てめえ、どこの英霊だ? 二刀使いの弓兵なんざ聞いたことがないぜ? それにその双剣…ストックはいくらある?」
「さてね?
――だがランサー。君は判りやすいな。槍兵には最速の英雄が選ばれると言うが、君はその中でも選りすぐりだ。
これほどの槍手は座中にも三人といまい。加えて、獣の如き敏捷さと言えば恐らく一人」
「――ほう。よく言った、アーチャー」

ランサーは自身の真名がわかったのだろうアーチャーに対して敬意を払い宝具へと神経を集中させようとした瞬間、

「誰だ!」


Interlude out──


私と完全武装したセイバーは空を駆けながらサーヴァントの気配が感じる方へと向かった。
そしてなるべく魔力を抑えるようにとセイバーに伝えた後、二人してキャスターが出かける前に渡してくれた魔力殺しの礼装を発動させ遠目から校庭を見た。
そこには月に照らされる三人の影があった。そしてその中に顔見知りが一人いた。

《セイバー、一人だけどマスターがわかったわ》
《本当ですか?》
《ええ。あそこでサーヴァントの戦いをじっと見ている彼女が今朝に話したこの冬木の町の
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