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おっちょこちょいのかよちゃん
9 交差する組織同士
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?」
「イマヌエル・・・。私はこの世界、特にこの日本に大きな災いが起き始めていますので少し胸騒ぎが起きていますの。貴方こそ何をなされておいでですか?」
「私も君と同じだよ。それで心が落ち着かぬ少女を見て災いを抑える為の道具を高台に置き、授けたのだよ」
「そうですか、その子達が争いを起こさなければ良いのですが・・・」
「どういう意味だ?」
「その子達がその高台にある基地を乗っ取って喧嘩を始める可能性がありますの」
「何?まさか・・・」

 「次郎長」の構成員、大野、杉山、ブー太郎、まる子の四人は集合していた。
「全く、許せねえぜ!」
「あの山口、川村、ヤス太郎、すみ子って何者なんだブー?」
「兎に角、今日もすぐに基地へ向かうぞ!」
 杉山は提案した。皆も「うん!」と頷いた。その様子を遠くからかよ子と冬田は見ていた。
「山田さあん、大野君達あの基地に行くわよお、私達も行きましょう!」
「う、うん、バレないようにね・・・!!」
(お願い、杉山君・・・。秘密基地の事は死ぬほど謝るけど、喧嘩なんかしないで・・・!!)
 かよ子は迷い続けた。

 大野、杉山、ブー太郎、まる子の四人は秘密基地のある高台に向かう。かよ子と冬田も見つからないように尾行した。
 そして例の高台の秘密基地に到着した。そこには既に別の四人組がいた。杉山達も当然食って掛かる。
「おい、おめえら!!」
「ああ?」
 四人組の一人の男子が返事した。
「お前ら、俺達の基地で何やってんだ!?」
「降りてこいブー!」
「アンタ達、こんな事やっていいと思ってんのお!?」
 「次郎長」の面々が吠える。しかし、相手の四人も吠え返す。
「うるせえな、ここはもう俺達の基地なんだよ!」
「おい。お前ら大野と杉山だろ?」
「な、なんで俺達の事知ってんだあ!?」
 杉山が動揺した。
「お前ら最強コンビは俺達の町でも有名だからな!だが、俺山口と・・・」
「この川村はお前ら最強を超える無敵コンビだ!」
「何が無敵だブー!大野君と杉山君がずっと強いブー!」
 大野と杉山を慕うブー太郎が反論した。
「なんでやんすか、『ブー』って。お前、面白いでやんす」
 小柄な男子がブー太郎を面白がった。
「何だとブー!」
 ブー太郎は「〜でやんす」という男子に激昂した。
「降りてこないなら俺達が降ろさせるぜ!」
 大野は四人を引き摺り降ろそうと基地に近づいた。
「そうはさせるか!ヤス太郎、やれ!」
 山口はヤス太郎に命じた。
「了解でやんす」
ヤス太郎はパチンコを出して大野の横を狙撃した。煙が巻き上がる。「次郎長」の四人はは周囲が見えなくなった。冬田は「大野くうん!」と叫ぼうとしたが、かよ子に口を抑えられ、阻止された。
「くそっ、前が見えねえ!」
「お前
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