暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第3話 模擬戦
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「プラズマランサーセット!」

 杖を――ううん、大きな剣の鋒を前に向けて、小さな剣達も少しずつ前にだして構える。
 正直自分でもやり過ぎかって位弾幕を貼っとく。もう一度しっかり耳を澄まして、タイミングを――
 そこまで考えてふと気づく。向こうは陸戦で、ローラーのような音も聞こえる。だったら何で。ローラーの音が安定(・・)しているのか。シミュレーションとは言え、ある程度地面も再現されてて、サスペンションも有るとは言え、多少のブレは有るはずなのに、まるで平地(・・)を走ってるような一定のローラー音。
 そこで気づく、慌てて周辺に視線を向けると、至る所に青い道のようなものが出来てて、私の上空にも道がひかれていた。

 気づくのが遅かった……でも!

「プラズマランサー・カラコールシフト!」

 そう叫んだと同時に、私の杖に展開していた魔力刃と、周囲に展開していた小さな魔力刃達を発射した。
 大きな魔力刃が螺旋を描きながら飛んで、その大きな魔力刃を中心に小さな魔力刃達も巻き込まれるて、どんどん大きくなってく、そして最終的には大きな砲撃みたいなって、ローラー音のする場所へと真っ直ぐ向っていったんだけど……。

(……小っっっさ!?)

 って本気で思った。うん、だって、何時もの半分有るか無いかくらいの大きさだよ!? 一応私の遠距離系じゃ一番威力あるんだよ!? 
 なんて、考えてるうちに音のする方に着弾し煙を上げた。
 一応音が聞こえなくなったけど……いったかな? そんなこと考えながら煙の上がる先を見てた瞬間、煙の中で大きな光が……って!

「一撃必倒! ディバインバスター!」

「危なっ!?」

 自分のいた場所から全力で飛び跳ねると、大きな魔力砲がさっきまで私の居た所に着弾した。空中で体勢を整えようとしているのと同時に、ローラー音とともに、青い道が私に向かってまっすぐ出来た。

「行くよ! 震離!」

「……来なくていいけど!」

 思わず本音が漏れる。けど、それでもスバルは止まらなくて、青い道の上を走って、まっすぐ私の元へと向かってくる。一瞬飛ぼうかとも思ったけど、それじゃ10秒以上飛ぶことになりそうだし、ルール違反で負けるのも癪だ。
 だけど、正直今の私にスバルの突撃を止められるかと聞かれると正直辛い。高機動……いや、突撃力と分厚い装甲魔法をもって思い一撃を与えるというスタイル。
 ぶっちゃけ相性が悪い。力押しされると本当に辛い。
 最初で大きいの撃つんじゃなかったかなぁ……なんて考えていたら。

(震離、そこから降りて!)

「え、あ、了解!」

 急に奏から念話で指示をもらって、慌ててスバルの青い道から飛び降りる。それを見越していたのか青い道が囲うように展開される。
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