暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part3/お出掛け
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ら頑張った分だけ、いっぱい楽しく過ごしてほしいな。
私も、何かシュウのためにできること考えておかないと)





この日、サイトはシエスタに連れられ、トリスタニアに来ていた。先日シエスタが出してきたお願いを叶えるため、舞踏会に向けてスカロンに協力を仰ぐためだ。
街は、怪獣災害の影響もあって荒れていたが、土系統魔法で土木作業を行うメイジや街の人たちによって修復が進んでいた。敵…レコンキスタを隠れ蓑としてこれまでトリステインを襲撃した宇宙人や怪獣の本拠地であるアルビオン大陸も、何かを仕掛ける前準備のつもりか、バリアを大陸全体に張ったことで、互いに戦いを挑める状態ではない。それもあってトリステインは復興する余裕が生まれていた。
回りを通りすぎる人々の顔に絶望が走らずに済んでいる。何度も街でウルトラマンと怪獣の戦いが起こり、その度に街が壊れてしまうことを気にしていたサイトに、幾何かの安堵が生まれた。
「ほらほらサイトさん!そんなところに立ってないで、早くこちらにいらしてくださいな!」
「あぁ、ごめん」
シエスタの呼び掛けを聞いて、サイトはすぐに駆け寄った。この日のシエスタは、メイド服ではなく白のフリルの着いた服ロングスカートという、ゆったりとしたものだ。いつもメイド服姿を見るから、シエスタの私服姿は結構珍しく思える。
「…あの、サイトさん。そ、そんなに見られると…」
サイトの視線を感じるあまり、シエスタは顔を赤らめる。ちょっと見すぎたか、とサイトも頬をポリポリ掻いて目を逸らした。
「あー、なんていうかさ、シエスタの私服姿って思ってみると結構新鮮だなって思ってさ」
「そう、ですね。サイトさんと会うときは、ほとんどメイドの格好ですから。…あの、それで…」
シエスタは顔を赤らめたまま、貴族の令嬢のようにスカートを軽く持ち上げ、上目遣いでサイトを見つめる。
その上目遣いはなんですかぁ!?サイトは喉からそんな間抜けな叫びを上げそうになった。
「どうですか?今日の私…」
「え、えっと……その……」
緊張のあまり気の利いた言葉を言うのが難しくなっていた。でもサイトは、言わなければと頭をひねって、その日のシエスタの外見についての感想を述べた。
「いつのもメイド服もいいけど、今日のシエスタも…かわいいよ」
それを聞いたシエスタは、よかった…と口にした。
「サイトさんと二人きりなんて、本当に久しぶりです。このころ、ミス・ヴァリエールとハルナさんだけじゃなくて、ミス・オクセンシェルナもサイトさんのそばにいて、もう私なんて入り込む隙さえないのかなって、不安でしたから…」
「シエスタ…」
「だからいつか、サイトさんが、サイトさんやおじいちゃんの住んでいた世界に戻られるとしても、思い出を一つでも多く残しておきたいって思って、今回はちょっと我
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