第二章 二度目の初戦
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はリストフォン機能を持っているのだけど、そこから入れるネットのサイトがあって、好きな武器や細かな装飾品を選ぶのだ。
そんなのでその武器が変身時に出て来るのかなあ、と心配していたのだが、驚いたことにちゃんと出て来た。
つまりは、今日もまたヴァイスタが現れて、戦ったのだ。
昨日は治奈ちゃんのクラフトを使ったが、今日は私のためのクラフトを使い、私専用の赤い魔道着で。
変身したら、しっかり剣を右手に持っていた。
その戦いだけど、二手に分かれて、治奈ちゃんと正香ちゃんがまず一手。
私は、和美ちゃんと成葉ちゃんと一緒に。
でも結局、私は全然戦えなかった。二人の足を引っ張るだけだった。
誘い出すだけ、という最低限の役割すらこなせなかった。
ただそこにいるだけの方がよほどマシだったのではないか。
まだ二回目の戦いだから仕方ない、と成葉ちゃんは慰めてくれたけど。
頑張らなきゃな、と思う気持ちと、家族に秘密にしていることの罪悪感。
帰宅後、そんなことを考えてぽーっとしているところ、直美さんに「隠し事してない?」と聞かれて飛び上がるくらいびっくりした。
でも、罪悪感ばかりではない。
少しずつ、楽しくもなってきている。
みんなでこの世界を守っているんだ、その一員なんだ、ということを誇らしく感じる自分もいる。
どうしてなんだろう。
どの学校でも暗くてなかなか友達の出来なかった自分が、(きっかけはメンシュヴェルトに誘うという目的であったにせよ)すぐに数人の友達が出来たこと。
それも、私自身の前向きな気持ちに繋がっているのかも知れないな。
いいよな、仲間って。
同じ誘われて魔法使いになるのなら、この天王台第三中学に呼ばれて本当に良かった。
私も早く魔法を使うことや魔道着で戦闘することに慣れて、みんなを助けられるようになるぞ。
ワンフォーオール!
オールフォアワン!
って、テンション高くなって恥ずかしいことを書いてしまった。
もう寝よう。
おやすみなさい。」
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