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魔法使い×あさき☆彡
第二章 二度目の初戦
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で、治奈ちゃんたちから話を聞いた。
 ヴァイスタ。
 真っ白でぬるりテカテカした、ゼリーを固めたみたいな、人間みたいに二本足で立つ悪霊だ。
 どこから来るのかは不明。でも、どこを目指すのかは分かっている。
 霊的な「中心」。
 具体的な場所で言うと東京の、平将門の首塚の近くにある神社ということらしい。
 もしもヴァイスタがそこへ辿り着いたら、この世界が終わってしまうというのだ。
 どう終わるのかは、まだよく分かっていない。
 どこの誰が何を根拠にそうなると言っているのかは分からないけれど、とにかく間違ってもそんな事態にはならないように、ヴァイスタを寄せ付けない結界が全国のいたるところ何重にも張られている。
 メンシュヴェルト、というヴァイスタと戦う組織があって、人知れず色々と動いているらしい。
 その、メンシュヴェルトという組織に所属して、実際にヴァイスタと戦うのが「魔法使い(マギマイスター)」だ。
 クラフトというリストフォン型のアイテムで、魔道着姿へと変身して戦うんだ。

 昨日、治奈ちゃんが一人で何体も相手にして苦戦していた。
 残った最後のヴァイスタが、私を襲って、私を庇うために治奈ちゃんが怪我をして、それで、私が治奈ちゃんのクラフトで変身することになった。
 でも本来は、私を仲間に誘いクラフトを渡すつもりだったのだそうだ。
 私が捨て猫を見つけて、可愛そうとかなんとか泣いていたものだから、戦いに向かないんじゃないか、善良そうなのに辛い思いさせるのも可愛そうだ、と躊躇していたらしい。
 私のことを気遣ってくれるのは嬉しいけど、そうした話を聞いたからこそ、私は彼女らの仲間になることに躊躇いはなかった。
 私だって友達のためになることをしたいし、
 それに、誰かがヴァイスタと戦っていかなければ、この世界が滅んでしまうというのだから。
 ならば、そういう能力のある者が、やるしかない。
 能力も何も私なんかまだまだだけど、スカウトを受けたという自分の潜在能力を信じて頑張るしかない。

 放課後、校長室へ行って、校長と話をした。
 驚いたけど、なんでも校長もメンシュヴェルトのメンバーなのだそうだ。
 結界はどこにでもあるわけではないが、結界のあるところの中学校や高校には、まず魔法使いがいるとのこと。
 十代の女性が、一番魔力が高いからなのだそうだ。
 なのでメンシュヴェルトは、そういう学校と裏で手を組んでいる。戦力のバランスを整えるために、保護者の職場に裏で手を回して転勤つまり生徒の転校を促したりもしているらしい。やりすぎな気もするけれど、世界の存亡が、とか言われると私程度の身では何も言えない。

 魔法使いの装備は、杖とかそういうイメージから大きく離れていて、刀とかナイフとか棍棒とか。
 クラフト
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