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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第21話
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関係なのでしょうか?」
セシリアの指摘に対して静かな表情で答えたオリヴァルト皇子はセシリアとパント達の関係を訊ねた。

「セシリアと私の関係は”師弟”の関係で、セシリアは私にとっては”最初の弟子”にもなります。」
「宰相だけでなく、”総参謀”も兼ねているパント様からは魔術の師として…………メンフィル帝国軍人の師として…………そして敬愛すべき御方にして私が心から愛している御方であられるシルヴァン陛下を政治方面でも支えたい事を願う女の師として、あらゆる方面でお世話になりましたわ。」
「そうだったのですか…………」
(…………どうやらあのパント大使という人物は私達が想定していた以上の”大物”のようだね。)
(うん…………それに今の話が本当ならセシリア将軍も軍事面だけでなく、政治面でも相当強力な相手って事にもなるよね…………)
パントとセシリアの説明にクローディア王太女が驚いている中、真剣な表情でパントを見つめて小声で呟いたアンゼリカの推測に頷いたトワは不安そうな表情でセシリアを見つめた。

その後その場にいる全員が着席した後オリヴァルト皇子達と対面した状態でルイーズとセシリアと共に着席したパントは早速話を始めた。


「―――さてと。本日オリヴァルト殿下達が私達を訊ねてきた理由は昨日(さくじつ)アリシア女王陛下より粗方伺っておりますが…………まずは、やはり妹君の行方についてお知りになられたいのですか?」
「はい…………やはり、二日前にアルフィンは単身でこちらを訪問されたのでしょうか?」
パントの問いかけに頷いたオリヴァルト皇子はパントに訊ねた。
「ええ。二日前の夜に飛び込みで我が国の大使館であるこちらを訊ね、その際にリウイ陛下とイリーナ皇妃陛下、エクリア殿が対応しました。」
「え…………という事は二日前の時点ではリウイ陛下達はこちらにいらっしゃったのですか?」
パントの答えを聞いて驚いたクローディア王太女はパントに訊ねた。

「はい。元々”大使代理”を務める私に業務の引継ぎを終えた陛下は翌日にはイリーナ皇妃陛下達と共に大使館(こちら)を起つ予定でしたので。」
「……………………単刀直入に伺います。アルフィンは今、どのような状況に陥っているのでしょうか?」
パントがクローディア王太女の疑問に答えるとオリヴァルト皇子は重々しい様子を纏って問いかけた。
「”アルフィン殿”でしたら、”3度目の要求内容”にも記していた通り―――”エレボニア帝国皇女という身分を捨てさせて、メンフィル帝国が定めたアルフィン殿に対する処罰内容を受けています。”」
「!!」
「………………っ!」
「お、お待ちください…………!まさかリウイ陛下達はエレボニアからはるばるメンフィル帝国の大使館に交渉に来たアルフィン殿下を問答無用で拘束したの
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