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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第21話
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リベール女王アリシアの孫女にして、次期女王に指名された者です。本日は”中立の立場として”オリヴァルト殿下とパント大使閣下達との交渉に立ち会う為に殿下達と共にこちらを訊ねました。ちなみにお二方の後ろにいる方は確かセシリア将軍閣下…………でしたよね?もしかして、Z組の皆さんに興味があるパント大使閣下のお知り合いというのは…………」
オリヴァルト皇子とクローディア王太女に近づいたパントとルイーズが自己紹介をするとオリヴァルト皇子と共にクローディア王太女はそれぞれ自己紹介をした後パント達の背後にいる女性に訊ね
「ええ、私の事です。―――初めてお会いする方達もこの場にいらっしゃっているようなので自己紹介を致します。私の名はセシリア・シルン。シルヴァン皇帝陛下の側妃の一人にしてシルヴァン皇帝陛下の親衛隊を率いる”皇帝三軍将”が一人―――”魔道軍将”です。以後、お見知り置きを。」
クローディア王太女の質問に答えた女性―――シルヴァンの側室の一人にしてシルヴァンを守護する親衛隊を率いている3人の将軍―――”皇帝三軍将”の一人―――”魔道軍将”セシリア・シルンはアリサ達を見回して自己紹介をした。

(ええっ!?しょ、”将軍”!?)
(それもシルヴァン皇帝陛下の親衛隊を率いる将軍とは…………)
(更にはシルヴァン皇帝陛下の側妃の一人でもあられるという事は、シルヴァン皇帝陛下の名代としてこの場に参加したのか…………?)
(”皇帝三軍将”という呼び名からして、恐らくシルヴァン皇帝の親衛隊にはセシリア将軍も含めて三人の将軍が存在しているとは思うのだけど…………)
(”魔道軍将”…………なるほどね。まさにその呼び名通り、あの女将軍は魔術師としても相当な使い手なんでしょうね。)
(ええ…………でも、どうしてそんな人が私達に興味を持ったのかしら…………?)
セシリアの身分を知ったエリオットは驚き、ラウラとユーシス、サラは真剣な表情でセシリアを見つめ、セリーヌの言葉に頷いたエマは不安そうな表情でセシリアを見つめた。

「2年前のリウイ陛下とイリーナ皇妃陛下の結婚式以来になりますね、セシリア将軍閣下。お元気そうで何よりです。」
「ふふ、王太女殿下こそ女王陛下共々ご壮健そうな様子で何よりです。ユリア准佐も、あれから更に腕を磨かれたようですね。」
「…………恐縮です。」
クローディア王太女と軽く挨拶を交わしたセシリアに話しかけられたユリア准佐は目礼をして答え
「オリヴァルト殿下もご壮健そうで何よりですが…………我が国と貴国の関係がここまでこじれてしまっての再会は個人的には非常に残念に思っていますわ。」
「いえ……これも全て私達の不手際ですので、将軍閣下がお気になさる必要はありません。ところで、将軍閣下はパント大使閣下とお知り合いのご様子ですが、一体どのような
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