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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第20話
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わかりませんが、メンフィル帝国が我が国に貴族連合軍による2度に渡る”ユミル襲撃”に対する賠償として求めてきた”3度目の要求内容”は内戦を終結したばかりのエレボニアにとっては、国の存続すらも危ぶまれる内容なのです…………!」
目を細めて指摘したエイドスの指摘に対してエリオットが不安そうな表情をしている中、ラウラは必死の様子で反論した。

「メンフィル帝国による”3度目の要求内容”の件でしたらアリシア女王達が嘆願しに来た時に教えてもらっていますが…………今より遥か昔に起こった混迷と戦乱に満ちたゼムリア大陸も知る私からすれば、”相当穏便な要求内容”だと思ったくらいですよ?」
「あ、あんな理不尽な要求内容が女神様にとって”相当穏便な要求内容”って………!」
「”空の女神”が知る混迷と戦乱に満ちた古のゼムリア大陸…………か。一体どんな世界だったんだ、その頃のゼムリア大陸は…………?」
「ま、”空の女神”が生きている時代は戦乱と混迷に満ちた”暗黒時代”よりも遥かに昔のゼムリア大陸なんだから、それこそ現代のゼムリア大陸にとっては”理不尽で不幸に満ちた世界”だったんでしょうから、そんな時代を生きてきたアンタからすれば、確かにあの要求内容も”穏便”と思えるような内容かもしれないわね。」
エイドスの答えに仲間達と共に血相を変えたマキアスは信じられない表情をし、考え込みながら呟いたガイウスの疑問に静かな表情で答えたセリーヌは複雑そうな表情でエイドスを見つめた。

「ちなみに”空の女神”はあの要求内容が”穏便”って言っているけど、もし”空の女神”の時代で同じことが起こったらどんな内容になるの?」
「そうですね…………―――例えばユミル襲撃に関わっていた”戦犯”やその関係者、その襲撃が起こった原因である皇女の件についての第一項に関してでしたら、犯罪者に関しては本人だけでなく三親等―――その者の親、伴侶、そして子供も全員”処刑”されるでしょうし、皇女に関しては”奴隷落ち”した後その奴隷落ちした皇女を引き取った主人にもよりますが、最悪の場合一生過酷な労働を強いられるか、その皇女自身の身体を犯され続ける事になるでしょうね。」
「ど、”奴隷”って…………!」
「し、しかも”戦犯”は本人だけでなく親や伴侶、それに子供まで処刑されるなんて…………!」
「…………今の時代でそんな人権を完全に無視した事を行えば大問題でしょうけど、遊撃士協会も国際法も存在していない大昔のゼムリア大陸だったら、まさにそんな理不尽な事すらも”常識”なのかもしれないわね…………」
「ハハ…………という事は、もし私達が生まれた時代が違って同じことが起これば、私やユーシス君もメンフィル帝国の処罰対象になっていたのか…………」
「……………………」
フィーの質問に答えたエイドスの答えに仲間達と
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